マーケティングは今やどの業界にもなくてはならないものとなりました。
福祉とかホントマーケティング力なさすぎて危機感を覚えるほどにヤバいです。
さてデジタルマーケティングの前に、マーケティングのおさらいをしておきましょう。
目次
マーケティングとは?
公益社団法人日本マーケティング協会によると「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的な活動」と定義しています。
すごく難しそうに書いておられますが、要するに買い手目線で顧客が何を求めているかを知って商売しようって話です。
マーケティングの神髄は「自社サービスが(販売せずとも)、おのずから売れる仕組みを作ること」です。
ちなみに「販売」は売り手目線になります。言い換えると、「商品やサービスを売り込む」です。
マーケティング | 販売 | |
出発点 | 買い手(顧客) | 売り手(企業) |
目的 | 商品やサービスが 売れる仕組みを作る | 商品やサービスを売り込む |
デジタルじゃない頃のマーケティングは、不特定多数に対するマスマーケティングでした。
マスマーケティングにおける「マス」とは、不特定多数の大衆や一般の人々を指します。
マスマーケティングは、特定のターゲット層を絞らず、できるだけ多くの人々に商品やサービスをアピールするマーケティング手法です。
ちなみに代表的な4つのマスマーケティング手法のことを「4マス」といいます。
新聞広告 | 新聞の紙面に掲載される |
ラジオ広告 | ラジオ放送で流れる |
テレビ広告 | テレビ番組の前後や途中で流れる(CM) |
雑誌広告 | 雑誌の紙面や裏表紙に掲載される |
一度に大人数に訴求できるため、今も根強く行われている手法です。
デジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングとは、「デジタル」すなわちインターネットやインターネットに接続できるすべてのデバイスを活用したマーケティングです。
大きなくくりであるマーケティングの一部であり、更にデジタルマーケティングの中にWebマーケティングがあります。
従来のマーケティング手法とちがうのは、「データの収集」と「ターゲティング」です。
例えばですが、先ほど紹介したマスマーケティングだと、どれだけの人がその広告を目にしていて、どれだけの費用効果があったかは迅速に定量化することは誰にもできません。
一方デジタルマーケティングでは、どれだけのユーザーが広告をクリックして、どれだけの費用効果があったのかが迅速に把握できます。
また、ユーザーの属性(年齢・性別・興味関心)などに基づくターゲティングも可能です。

ついでにそれぞれのメリット・デメリットものせておきます。
従来のマーケティング | デジタルマーケティング | |
メリット | 一度に多くの人に訴求可能 インターネット利用率が低い層にも訴求できる | データを迅速に定量的に収集しやすい 精密なターゲティングが可能 コストを柔軟に設定しやすい |
デメリット | 成果を評価するためのデータ収集がしずらい ターゲティングが難しい コストが高い | インターネットの利用頻度が低い層には訴求しずらい テクノロジーについての知識(スキル)が必要 |
KGIをさだめる
マーケティングにおけるKGI(Key Goal Indicator)とは、企業の経営戦略やビジネス戦略における最終的な目標を数値で表した指標のことです。
KGIは、目標達成度を評価するための基準となり、売上高や利益率、成約件数などが用いられます。
要するに、「ゴールを定めておかないといつまでに何をするべきかわからなくなる」からです。
それを定めるためのフレームワークというのがあって「SMARTの法則」と言います。
S(specific) | 具体的な | 具体的かつ明確な目標か |
M(Measurable) | 測定可能な | 達成状況を定量的に測れるか |
A(Achievable) | 実現可能な | 現実的に考えて実現可能か |
R(Relevant) | 関連性のある | ビジネスゴールと関連性があるか |
T(Time-bound) | 期限のある | 期限が設定されているか |
文章に直すと、ビジネスゴールは「売り上げの増加」とすると関連性(R)があるのは今年度の売り上げ。
今年度となっているので、今年度の最終日が(T)
今年度の売り上げ目標が5000万としたら、それが測定可能(M)で具体的な目標(S)
非現実的な数字じゃなく実現可能ならコレが(A)
となります。
※ビジネスゴールというのは、デジタルマーケティングによって達成すべき目標のことです。
デジタルマーケティングの手法
デジタルマーケティングは3つのメディア(消費者との接点)で実施します。
オウンドメディアの手法
自社のサイトやメールマガジン、モバイルアプリなど自社が所有しているメディアです。
一般的にはオウンドメディアの構築からデジタルマーケティングが始まります。
SEO(検索エンジン最適化)や、Web接客(ユーザーの属性や興味(行動履歴)によってコンテンツを出しわける)などがあります。
ペイドメディアの手法
費用を払って情報発信(宣伝)するメディアです。
広告用の予算は必要になりますが、幅広い消費者にアプローチできます。
ディスプレイ広告、検索連動広告、動画広告、アフィリエイト広告がこれにあたります。
アーンドメディアの手法
第三者が情報発信の起点となるメディアです。
XやInstagramなどのSNS、口コミサイトやブロガーがこれに当たります。
炎上リスクを避けつつ、ユーザーと良い関係を作っていくことが重要となります。
まとめ
簡単にですが、基礎的な部分を説明させていただきました。
「マーケティングを制する者は、ビジネスを制する」という言葉は、マーケティングの重要性を強調する際に用いられる表現です。
マーケティングは、製品やサービスを顧客に届けるための活動全体を指し、単に商品を売るだけでなく、顧客のニーズを理解し、それに応えるための戦略を立て、実行することが含まれます。
マーケティングの分野は変化が非常に速いです。消費者のニーズや行動、技術の進化、市場環境などが常に変化するため、マーケティング戦略も柔軟に対応していく必要があります。