前回の続きとなるバナーの説明です。補足説明に近いモノなので前の記事も読んでいただけると嬉しいです。
「バナーの見せ方」について、デザイン初心者さん向けに丁寧に解説していきます。
バナーは、ユーザーの視線を一瞬でつかみ、クリックや購入といった「行動変容(A→B)」を促すための重要なツールです。
見せ方ひとつで成果が大きく変わる――これは本当に、現場で何度も体感してきました。
では、実際にどのような“見せ方”があるのか?
その種類と、それぞれの活用ポイントを具体例とともに紹介していきます。
目次
バナーのコピーにおける3大原則を覚えよう
本題に入る前に、バナーの要「キャッチコピー」における3大原則をおさえておきましょう。
① 発見:「そう言われてみれば!」の気づき
普段気づかない問題点や視点を提示し、「なるほど」と思わせます。
② 共感:「あるある!」と心が動く
ユーザーが心の中で感じている不安や願望を言葉にすることで、共感を呼びます。
③ 提案:「こうすればいいのか!」と導く
課題に対して、解決法や新しい生き方を提案します。
この3つが上手に組み込まれたコピーは、見る人の心を動かし、行動を生み出します。
では、実際のバナー見せ方パターンを見ていきましょう!
バナーの見せ方9パターン+活用のポイント
① コピー訴求型(見出しテキストメイン)
- 特徴:コピーの力でユーザーの注意を引く
- 使いどころ:メリット・ベネフィットをダイレクトに伝えたいとき
- ポイント:
- 大きく、太く、読みやすいフォント
- 短く強い言葉(例:「月5万稼ぐ、最短の方法」)
- 背景はシンプルに、文字を主役に
例:「SNSで月収5万円UP!?今すぐ始める副業術」
② 利用シーン型(使っているシーンや商品写真)
- 特徴:実際に使っている様子を見せて、使用イメージを具体化
- 使いどころ:トライアルキットや商品説明系
- ポイント:
- 「こんな風に使うんだ」が一目で分かる写真
- ユーザーが自分を重ねやすい人物像を入れる
- 説明は短く、イメージ優先
例:リモートワークで使えるグッズを、カフェで作業している女性の写真で訴求
③ 成功イメージ型(理想像・成功事例)
- 特徴:未来の理想像を見せて、憧れやモチベーションを刺激
- 使いどころ:スクール・自己啓発・美容など
- ポイント:
- Before→Afterの差を明確に
- 明るい表情、魅力的な背景で「理想」を具体化
- ポジティブな言葉(例:「変われた理由はこの一歩」)
例:「3ヶ月で5kg減!笑顔が増えた私のダイエット成功ストーリー」
④ 比較・コントラスト型(ビフォーアフター)
- 特徴:変化を可視化してインパクトを出す
- 使いどころ:美容、健康、ライフスタイル改善商品など
- ポイント:
- 写真の明暗・色味に差をつける
- Beforeにネガティブ、Afterにポジティブ感
- 数字で変化を見せると説得力UP(例:「-5kg」「+10万円」)
例:「副業前→生活ギリギリ/副業後→毎月+10万円」
⑤ 新聞型(新聞広告風レイアウト)
- 特徴:紙面っぽい演出で信頼感を出す
- 使いどころ:求人・シニア向け商材・行政系
- ポイント:
- モノトーンに近い色で落ち着いた印象
- 縦組み・囲み枠・見出しなど“新聞感”を出す
- 固めの文章も許されるのがこの型のメリット
例:「週3日勤務OK!60歳から始める安心ワーク」
⑥ 時事・トレンド型(話題性で引き込む)
- 特徴:今話題のキーワードで注目を集める
- 使いどころ:ファッション・ガジェット・話題の制度など
- ポイント:
- 流行語や流行デザイン(例:生成AI、ChatGPTなど)
- SNSでバズっているビジュアルを参考に
- 緊急性・限定性の訴求が効果的
例:「【話題沸騰】AIで収入アップ!?無料セミナー開催中」
⑦ ハウツー・クイズ・アンケート型
- 特徴:ユーザーの「知りたい」心理を刺激
- 使いどころ:教育・情報商材・ブログ導線など
- ポイント:
- 疑問文をキャッチにする(例:「あなたは大丈夫?」「○○の正解はどれ?」)
- 見た人が参加したくなる設計
- CTA(詳しくはこちらなど)を目立たせる
例:「副業で最も大事なのは?A.スキル B.時間 C.ツール」
⑧ リスト型(箇条書き)
- 特徴:情報を整理して伝えられる、人気の構成
- 使いどころ:教育系、商品比較、ランキングなど
- ポイント:
- 「3つの理由」「5つのステップ」など数で見せる
- 各項目に小さなアイコンをつけると見やすく
- バナーサイズによっては縦型か横型か検討
例:「初心者がブログで稼げる3つの理由」
→「✔簡単な初期設定 ✔スキル不要 ✔無料ツールで始められる」
⑨ 商品オファー型(プレゼント・資料請求)
- 特徴:オファー(特典)を目立たせて行動を誘導
- 使いどころ:ダウンロード誘導・リード獲得系
- ポイント:
- 視線を引くボタン型CTA
- 特典の中身を見せる(PDF表紙、プレゼント写真)
- 期間・数量の限定性で焦らせる
例:「【無料】失敗しない副業マニュアル、DLはこちら!!」
バナー制作で忘れてはいけない「行動変容」
バナーの目的は、「ユーザーに何らかの行動を起こしてもらうこと(行動変容)」です。
行動変容とは、人がある行動を意識的に変え、それを習慣として定着させるまでの過程を指します。マーケティングにおいては、消費者が商品やサービスに対して無関心な状態から、購入や継続利用に至るまでの心理的な変化や行動の変化を指します。
たとえば以下のような変化が該当します。
- 情報収集 → 問い合わせ
- 興味がある → 登録してみよう
- 不安 → (信頼して)購入してみよう
バナー内のコピー・デザイン・見せ方が、「見る前と後で世界の見え方が変わる」ように設計されていると、効果が最大化します。
まとめ|あなたのバナーは“見せ方”で変わる!
いかがでしたか?
バナーはただ「かっこよく」見せればいいのではありません。
「誰に」「何を伝えて」「どう動いてほしいか」を明確にしたうえで、見せ方を戦略的に選ぶことが、成果を生むバナーデザインの鍵です。
最後に、今日の内容をフレームワークで振り返りましょう。
要素 | 内容 |
---|---|
Who | ターゲットは誰か |
A→B | どんな行動変容を起こしたいか |
What to say | 何を訴求するか |
How to say | どう言えばより効果的か(見せ方) |
これを意識するだけで、あなたのバナーは確実にレベルアップします!
