プログラミングを学び始めたばかりだと、初めて見る用語がたくさん出てきて混乱してしまいますよね。
「int って何?」「with文の意味がいまいち…」など、最初にぶつかる“用語の壁”は誰もが通る道です。
この記事では、Pythonを学ぶうえで必ず知っておきたい基本用語を分野別に整理しました。
必要なところは表も使いながら、やさしく丁寧にまとめています。
目次
1. 数値計算と文字列の基礎
◆ 主なデータ型(基本中の基本)
| 種類 | 型名 | 説明 |
|---|---|---|
| 整数 | int | 整数を表す型 |
| 小数 | float | 小数(実数)を扱う型 |
| 文字列 | str | 文字列を扱う型 |
◆ 数値演算一覧
| 式 | 意味 |
|---|---|
| x + y | 和 |
| x – y | 差 |
| x * y | 積 |
| x / y | 商(floatとして返る) |
| x // y | 商の整数部分のみ |
| x % y | 剰余(割ったあとの余り) |
| x ** y | x の y 乗 |
◆ 文字列の基礎操作
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| インデックス | 特定の文字を位置番号で取り出す |
| スライス | 一部を「範囲指定」して取り出す |
| エスケープシーケンス | \n(改行)、\t(タブ)など特別な意味を持つ文字列 |
| エンコーディング | UTF-8など、文字を別の形式で表す規則 |
| f-string | f"名前は{user}です" のように書ける文字列フォーマット |
| str.format | "{}さん".format(user) のような文字列フォーマット |
2. リスト・タプル・辞書・集合
データをまとめて扱う“Pythonらしい”強力な機能です。
◆ リスト(list)
- [ ](角括弧)を使う
- 変更可能(ミュータブル)
主なメソッド(よく使うものだけ整理)
| メソッド | 説明 |
|---|---|
| append(x) | 末尾に追加 |
| extend(iterable) | 複数追加 |
| insert(i, x) | 指定位置に挿入 |
| pop(i) | 指定位置の要素を取り出して削除 |
| remove(x) | x と等しい最初の要素を削除 |
| sort() | ソート |
| reverse() | 逆順に並べ替え |
| copy() | シャローコピー |
| clear() | 全削除 |
| count(x) | x の個数 |
◆ リスト内包表記
短く・効率よくリストを作る書き方。
例:
squares = [n*n for n in range(10)]
◆ タプル(tuple)
- ( )(丸括弧)を使う
- 不変(イミュータブル)
例:(1, 2, 3)
◆ 辞書(dict)
{key: value}- 順序あり(Python3.7以降)
例:
user = {"name": "Taro", "age": 20}
◆ 集合(set)
- 重複なし
- 順序なし
例:
fruits = {"apple", "banana", "apple"} # appleは1つだけ
3. 条件分岐・ループ
◆ 条件分岐
| 文 | 説明 |
|---|---|
| if | 条件が真のとき実行 |
| elif | 複数条件を追加 |
| else | 上記以外のとき |
◆ ループ
| 文 | 説明 |
|---|---|
| for | 回数が決まっている繰り返し |
| while | 条件が真の間繰り返す |
| break | ループを抜ける |
| continue | 次の繰り返しへ |
| pass | 何もしない(構文上必要なとき) |
| else(ループの) | ループが“正常終了”したとき実行 |
| enumerate | インデックスと値を同時に取得 |
| range | 連続した整数を生成する |
4. 関数
◆ 基本用語の整理
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 関数 | 処理をまとめたもの |
| 引数 | 関数に渡す値 |
| 位置引数 | 順番で渡す引数 |
| キーワード引数 | key = value 形式 |
| return | 戻り値 |
| docstring | 関数の説明文 |
| スコープ | 変数が有効な範囲 |
| ビルトイン関数 | print, len など最初からある関数 |
| *args | 可変長の引数(タプルで受け取る) |
| **kwargs | キーワード引数の可変長(辞書で受け取る) |
| lambda式 | 一行で書ける無名関数 |
| アンパック | a, b = (1, 2) のように展開すること |
5. クラス・オブジェクト指向
「設計図(クラス)」→「製品(インスタンス)」というイメージ。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| クラス | 設計図 |
| インスタンス | クラスから生成された実体 |
| メソッド | クラスに属する関数 |
| 属性 | クラス/インスタンスが持つ値 |
| 継承 | 親クラスの機能を受け継ぐ |
| オーバーライド | 親クラスのメソッドを上書き |
| 基底クラス | 親クラス |
| 派生クラス | 子クラス |
| プライベート変数 | 外から触ってほしくない変数 |
| 名前空間 | 名前と値の対応表 |
6. 例外処理
| 文 | 説明 |
|---|---|
| try | 例外が起きる可能性のある処理 |
| except | エラー発生時の処理 |
| else | エラーが発生しなかった場合 |
| finally | 必ず実行される(クリーンアップなど) |
| raise | 例外を発生させる |
| KeyboardInterrupt | Ctrl+Cなどの割り込み |
| SyntaxError | 文法エラー |
| トレースバック | エラー発生までの呼び出し経路 |
7. モジュール・パッケージ・ライブラリ
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| モジュール | 1ファイルのPythonコード |
| パッケージ | 複数モジュールの集合 |
| ライブラリ | モジュール+パッケージの大きな集合 |
| 標準モジュール | Pythonに最初から含まれる機能 |
| import | 機能を読み込む |
| from | 特定の関数/クラスだけ読み込む |
| as | 別名で読み込む |
8. その他の重要概念
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| コメントアウト | #でコードに説明を書く |
| インタープリタ | Python実行環境(通訳者) |
| プライマリプロンプト | Python入力の案内(>>>) |
| セカンダリプロンプト | 継続行案内(...) |
| ミュータブル | 値を変更できる(リストなど) |
| イミュータブル | 変更できない(int、strなど) |
| ブール演算子 | and / or / not |
| in演算子 | 含まれているか確認 |
| is演算子 | 同一オブジェクトか確認 |
| del文 | 変数そのものを削除 |
| 予約語 | Pythonで使えない単語(if, for など) |
9. 初学者向けに補強したい追加項目(重要)
ここからは、初心者がよくつまずくけれど、参考書に載っていなかったり理解しづらい部分を補足します。
◆ ミュータブル vs イミュータブル の違い(超重要)
| 種類 | ミュータブル | イミュータブル |
|---|---|---|
| 主な型 | list, dict, set | int, float, tuple, str |
| 特徴 | 内容を書き換えられる | 内容を書き換えられない |
| 注意点 | 代入で“共有”が発生しやすい | 値を書き換えると新しく作り直される |
初心者がバグを生みやすいポイントなので、特に意識しておきたいところです。
◆ シャローコピーとディープコピー
import copy
a = [1, [2,3]]
b = copy.copy(a) # シャローコピー
c = copy.deepcopy(a) # ディープコピー
- copy()(浅いコピー):ネスト内のリストは共有される
- deepcopy()(深いコピー):完全に独立したコピー
◆ 真偽値(bool)
| 値 | True? |
|---|---|
| 空文字 “” | False |
| 0 | False |
| None | False |
| 空リスト [] | False |
| 要素ありリスト | True |
◆ None の意味
- 値が「存在しない」ことを表す
- 初学者がよく混同する概念なので補足しました
◆ イテレータ(iterator)
- iterable から next() で1つずつ値を取り出す仕組み
- for文の裏側で使われている
◆ コンテキストマネージャ
- with文を使う仕組み
- ファイルを自動で閉じられる理由これ
with open("test.txt") as f:
...
まとめ
Pythonの学習では「用語の理解」が大きな壁になりますが、一度まとまった情報に触れておくことで、後の学習が本当に楽になります。
今回の記事は、基礎だけでなく初学者がつまづきやすい部分まで丁寧にカバーしています。
この一覧をブックマークしておけば、いつでも安心して学習を進められます。






