サイト訪問者を“行動”に導く最強の1枚
今や多くの企業や個人が取り組んでいるWebマーケティング。
その中で非常に重要な役割を担うのが「LP(ランディングページ)」です。
LPとは、広告やSNSなどからアクセスしてきたユーザーに対し、商品購入・資料請求・お問い合わせ・登録などの具体的なアクションをしてもらうことに特化した1枚のWebページのこと。
訪れたユーザーの離脱を防ぎ、最終的な成果(コンバージョン)へとつなげるために作られた、まさに“勝負ページ”です。
目次
HPとの違いって?
「ホームページ(HP)もLPもWebページじゃないの?」と思われがちですが、構成も目的もまったく異なります。
比較項目 | LP | HP(ホームページ) |
---|---|---|
目的 | 特定の行動(購入・登録など)を促す | 会社案内や情報発信など全体的な案内 |
ページ数 | 1ページに情報を集約 | 複数ページで構成される |
導線設計 | 離脱を防ぐためリンクは最小限 | ナビゲーションで複数ページへ誘導 |
コンテンツ | 商品やサービスに特化 | 企業全体や複数情報を掲載 |
つまり、LPは「ひとつの目的」に集中した設計であり、訪問者を迷わせず、行動に導くための最短ルートなのです。
LP構成の黄金ルール【PASONAの法則】
LPを成功させるには、「PASONAの法則」に沿って構成するのが鉄則です。
これは多くのマーケターが実践している非常に強力なフレームワークです。
①Problem(問題提起)
まずは、ターゲットの悩みや不安を明確に示すことから始まります。
ここで共感を得られなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
例:「最近、広告費をかけても成果が出ない…そんなお悩みありませんか?」
②Agitation(扇動・煽り)
次に、その問題を放置するとどうなるのか、ユーザーの不安や焦りをあおることで、解決への意欲を高めます。
例:「このままでは無駄な広告費を垂れ流し続けるかもしれません…」
③Solution(解決策)
そこで、あなたのサービスや商品が登場します。
「それなら、こんな方法がありますよ」と解決手段を提示するパートです。
例:「私たちのLP最適化サービスで、広告の反応率を最大300%改善できます!」
④Narrow down(絞り込み)
ここでは対象ユーザーを具体的に絞り込み、「これは自分に必要なものだ」と感じてもらうようにします。
例:「特にこんな方におすすめです:中小企業のWeb担当者/広告運用が初めての方」
⑤Action(行動喚起)
最後に、行動を明確に促します。
「今すぐ無料相談」「資料請求はこちら」など、ストレートで具体的な指示が必要です。
例:「▼30秒で申し込み完了!今すぐ無料トライアルへ」
LP制作は「作って終わり」じゃない
特にインハウス(自社内)で制作する場合、以下の流れで進めると、迷いなく効果的なLPが作れます。
①リサーチ
- ターゲットのニーズ、悩み、行動パターンを徹底分析
- 競合他社のLPを研究し、強み・弱みを把握
②制作(LP)
- PASONAの法則に沿って構成を決定
- コピー(文章)、画像、導線を整備
- デザインは「見やすさ」「わかりやすさ」を最優先
③広告運用・改善
- 広告と連携して運用開始
- 数値データをもとにABテスト、ファーストビューの改善、コピーの見直しなどを継続
LPに必ず必要なもの
● コピー(原稿)
実は、LPの7割はコピー(文章)で決まるとも言われています。
感情に訴える言葉、ユーザーの心を動かす表現を用意しましょう。
● 意味のある画像
ただキレイな画像ではなく、内容やストーリーを補強する画像を使うのがポイントです。
たとえば、実際の利用シーンや成功事例の写真など。
● 誘導先リンク(CTA)
「ボタンをクリックして終わり」ではなく、確実に行動につながる導線(フォーム・予約ページなど)を配置しましょう。
● その他必要に応じて
- 会社ロゴ(信頼性向上)
- 動画(視覚的に伝えたい場合)
- 実績や口コミ(安心感アップ)
ファーストビュー(FV)が命!
LPで最も重要なのがファーストビュー(ページ最上部)です。
ユーザーはわずか3秒で「見るか・閉じるか」を判断します。
実際、LPの離脱率の約70%はファーストビューで起きているとも言われており、ここをどう設計するかで運命が分かれます。
ファーストビューに盛り込むべき要素
- 強いキャッチコピー(悩みへの共感+解決の予感)
- 訴求画像(サービスイメージや実績)
- CTAボタン(すぐに行動できる場所)
まとめ:LPは「構成 × コピー × 行動導線」で勝負が決まる
LPはただのWebページではありません。
「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかを緻密に計算し、ユーザーを行動に導く1ページ完結型のマーケティングツールです。
インハウス(自社内)でLPを作る際も、迷ったらまずは「PASONAの法則」に沿って組み立ててみましょう。
コピーと構成に魂を込め、行動を導く仕掛けを丁寧に積み上げることで、必ず成果に繋がります。
あなたのビジネスの“顔”となるLP、ぜひこだわって作ってみてください。
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