初めての撮影はワクワクする一方で、「何から始めればいいの?」「うまく撮れるかな?」と不安になる方も多いはずです。
この記事では、プロの写真家としての経験をもとに、撮影の準備から当日の流れ、撮影後の仕上げまでを、初心者でも分かりやすく解説します。
商品撮影やイベント撮影、ポートレートなど、幅広いシーンに対応できる手順とコツをまとめました。
目次
1. 撮影の方向性を決める
最初に行うべきは、どんな雰囲気の写真にしたいかを明確にすることです。
方向性を決めるだけで、使用する小物や光の使い方、構図がスムーズに決まります。
項目 | 選択肢例 | ポイント |
---|---|---|
撮影シーン | 日常 / イベント | 日常は自然光でシンプルに、イベントは装飾多めで華やかに |
雰囲気 | 簡素 / 華やか | 初心者は簡素を選ぶと失敗が少ない |
テイスト | 定番 / 流行 | 流行はSNS映え、定番は長く使える |
💡 迷ったらシンプルに!
小物を減らし、背景もスッキリさせると失敗を防げます。
2. キーワードを選定する
撮影テーマを表す5つ程度のキーワードをあらかじめ決めましょう。
これにより写真全体の統一感が生まれます。
キーワード例 | 色・小物の方向性 |
---|---|
かわいい | パステルカラー、小花柄、小物は丸みのある形 |
かっこいい | モノトーン、金属質の小物、強いコントラスト |
ナチュラル | ベージュ・グリーン、木製家具、リネン素材 |
スタイリッシュ | 白黒背景、シャープな形の小物、ガラスや金属 |
ハロウィン | オレンジ、黒、かぼちゃ、暖色系の光、楽しい |
3. ターゲット(ペルソナ)を具体的に設定する
写真は「誰に届けたいか」で構図や色が変わります。
細かくペルソナを設定しましょう。
項目 | 例 |
---|---|
年齢 | 20代後半 |
性別 | 女性 |
職業・生活 | 会社員、週末は趣味に没頭 |
好み | ナチュラル系インテリア、落ち着いた色味 |
ペルソナ設定のことがわかりやすく書いてありますし、色々役に立ちます。
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4. 共感を呼ぶシーンを考える
ターゲットが「いいな」と思うシーンを複数考え、その中から商品やモデルが映えるシーンを選びます。
候補シーン例 | 特徴 |
---|---|
朝のカフェテーブル | 柔らかい光、温かみ |
雨上がりの公園 | しっとり感、反射光 |
読書する休日 | 静かな空気感、室内光 |
友人との食事 | 賑やかで温かい雰囲気 |
5. 撮影に必要な要素を選定する
写真の印象を決める大きな要素を整理します。
要素 | 説明 |
---|---|
光 | 自然光 or 人工光 |
寄り・引き | クローズアップ or 全体構図 |
動き | 静止感 or 動きを感じさせる構図 |
6. 構図ラフを作る
方向性が決まったら、ラフ(構図の下書き)を作成します。
ラフに書く内容
- カメラ位置
- 光の方向
- 小物の配置
- モデルのポーズ など
💡 ポイント
必要な小物や道具も同時にリスト化すると、当日の準備がスムーズです。
7. 撮影場所の下見
候補地を訪れ、撮影条件を確認します。
確認項目 | 理由 |
---|---|
光源の位置 | 時間帯で影の出方が変わる |
背景 | 不要物がないか確認 |
天候の影響 | 雨の日は独特の雰囲気が出せる |
💡 ポイント
近場であれば日を変えて何度か足を運んでみると色んなシーンを想定できます。
8. 当日の時間割を作る
撮影は時間に追われると失敗が増えます。
余裕のあるスケジュールを作りましょう。
タスク | 所要時間目安 |
---|---|
準備 | 30分 |
撮影 | 2時間 |
片付け | 30分 |
予備時間 | 30分 |
9. 撮影前日の最終チェック
チェック項目 | 内容 |
---|---|
小物・道具 | 忘れ物がないか |
商品状態 | シワ・汚れの有無 |
予備アイテム | 色味や雰囲気を変えるための予備 |
10. 撮影本番のポイント
- ラフを見ながら構図を確認
- ピントは必ず撮影時にチェック
- ラフ通りだけでなく、アドリブで撮影(チームの場合はチームワーク優先で)
- 自然光の変化に注意しながら素早く進行
11. 撮影後の仕上げ
- 写真を選定(ピントミスやブレは除外)
- 明るさ・色味を補正
- 必要に応じてトリミング
チェックリスト(まとめ)
ステップ | 確認事項 |
---|---|
方向性 | 日常・イベント・定番・流行 |
キーワード | 5つ程度決める |
ターゲット | 年齢・性別・生活スタイル |
シーン | 映えるか・共感を呼ぶか |
要素 | 光・寄り引き・動き |
ラフ | 構図・小物・光の方向 |
下見 | 光源・背景・天候 |
時間割 | 準備・撮影・片付け・予備 |
前準備 | 小物・商品状態・予備 |
本番 | 構図確認・ピント・バリエーション |
仕上げ | 選定・補正・保存 |
初心者でも、事前準備をしっかり行えば撮影はスムーズに進みます。
「なんとなく撮る」のではなく、「狙って撮る」ことで、写真は格段に魅力的になります。
ぜひこの記事のステップを参考に、あなたの撮影を成功させてください。