目次
はじめに
マーケティングやライティングの世界では「売れる文章」に共通する法則があります。
その中でも有名なのが、アメリカのコピーライター、レイ・エドワーズが提唱した「PASTORの法則」です。
単に商品を紹介するだけでは、人はなかなか購入しません。
読者の心を動かし、信頼を得て、最終的に行動につなげるための“型”が必要です。
PASTORはその型を提供してくれる強力なフレームワークです。
この記事では、「PASTORの法則」をわかりやすく解説し、SEOライティングにも応用できる形で紹介します。
PASTORの法則とは？
PASTORは6つのステップの頭文字を取ったフレームワークです。
| 項目 | 意味 | 目的 |
|---|---|---|
| P (Problem / Person / Pain) | 問題・人物・痛み | 読者が抱える悩みや問題を 明確にする |
| A (Amplify) | 増幅 | 問題を放置するとどうなるかを 示す |
| S (Story / Solution) | 物語・解決策 | 共感できるストーリーや 解決策を提示する |
| T (Testimony) | 証拠 | 実績・口コミ・事例で信頼を築く |
| O (Offer) | 提案 | 商品やサービスを明確に提示する |
| R (Response) | 行動喚起 | 行動を呼びかける（CTA） |
各ステップの詳しい解説
① P：Problem / Person / Pain（問題・人物・痛み）
最初に大切なのは「誰に向けて書くのか」を明確にすることです。
読者は「自分の悩みを解決してくれるのか？」と考えています。
そこで、読者の問題や痛みを代弁することで「この文章は自分のためのものだ」と認識させます。
例：
- 「ブログを書いても全然アクセスが増えないと悩んでいませんか？」
- 「資格の勉強を始めたいけれど、何から手を付ければいいかわからない…」
② A：Amplify（問題の増幅）
問題を放置するとどうなるかを強調します。
ここで「危機感」を伝えることで、読者は解決策を求める気持ちを強めます。
例：
- 「アクセスが増えないままでは、どれだけ頑張って記事を書いても収益はゼロのままです。」
- 「勉強方法が間違っていると、何百時間も無駄にしてしまいます。」
③ S：Story / Solution（物語・解決策）
ここでは「解決策」を提示します。
ただし、いきなり商品を紹介するのではなく、物語や共感を交えて自然に解決策へつなげることが重要です。
例：
- 「実は私も同じ悩みを抱えていました。しかし、SEOの基礎を学び直したことで、月1万PVを突破できました。」
- 「この方法を取り入れたことで、勉強時間を半分に短縮しながら合格できたのです。」
④ T：Testimony（証拠）
「本当に効果があるの？」と疑う読者に対して、証拠を提示します。
口コミ・事例・データなど信頼を得る要素を盛り込みましょう。
| 種類 | 証拠の具体例 |
|---|---|
| 実績 | 受講者の90％が資格試験に合格 |
| 口コミ | 「この教材で勉強したら短期間で合格できました！」 |
| 数値データ | SNSフォロワー数が3か月で3倍に増加 |
| 権威性 | 有名企業で導入済み、専門家の推薦 |
⑤ O：Offer（提案）
ここでようやく「商品・サービス」を紹介します。
読者が「欲しい！」と思った瞬間に、明確なオファーを提示するのがポイントです。
例：
- 「そこでおすすめしたいのが、月額1,000円で受けられるオンライン講座です。」
- 「今だけ無料トライアルを実施中です。」
⑥ R：Response（行動喚起）
最後は「具体的な行動」を読者に促します。人は明確な指示がないと動きません。クリックや購入、資料請求など、読者が次に取るべき行動をはっきりと示します。
例：
- 「今すぐこちらから登録してください」
- 「無料で始められるので、まずは体験してみましょう」
PASTORの流れを図解で理解
P（問題提起）→ A（問題の増幅）→ S（解決策提示）
→ T（証拠提示）→ O（商品提案）→ R（行動喚起）
PASTORをSEO記事に応用する方法
SEO記事を書くときにも、この流れを活用できます。
| PASTORのステップ | SEO記事での応用例 |
|---|---|
| P | 読者の検索意図に合った悩みを冒頭で提示 |
| A | 放置すると起こるデメリットを解説 |
| S | 解決策としてノウハウやツールを紹介 |
| T | 経験談や事例、権威あるデータを提示 |
| O | 自社サービスやアフィリエイト商品を提案 |
| R | 「今すぐ申し込み」「無料登録はこちら」を CTAで設置 |
実際の文章例
「ブログを書いてもアクセスが伸びずに悩んでいませんか？（P）
そのまま続けても時間だけが過ぎ、モチベーションが下がってしまいます。（A）
私も同じ悩みを抱えていましたが、SEOを学び直すことで3か月で1万PVを達成できました。（S）
実際にこの方法で成果を出している人は多く、合格率90％というデータもあります。（T）
そこでおすすめしたいのが、初心者向けSEO講座です。（O）
今すぐ無料で体験できるので、こちらから登録してください。（R）」
まとめ
PASTORの法則は「読者の心を動かす型」です。
- P：読者の悩みを代弁する
- A：問題を放置すると危険だと伝える
- S：解決策を提示し、共感を得る
- T：証拠を示して信頼を築く
- O：具体的な商品やサービスを提案する
- R：行動を明確に呼びかける
この流れを取り入れることで、売れるコピーだけでなくSEO記事やセールスページの成果も大きく変わります。
自分もまだまだキチンと扱えてないので練習の日々です。
しかし、何度も書いている内に手ごたえを少しずつ感じてきています。
「継続は力なり」ですね。頑張りましょう！
