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Site Kit by Googleとは?WordPress運営を効率化する公式プラグイン徹底解説

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WordPressでのサイト運営に欠かせないのが、アクセス解析やSEO、広告収益管理といったマーケティング施策です。

これらを個別に管理していると手間がかかりがちですが、Googleが提供する公式プラグインSite Kit by Googleを導入すれば、その負担を大幅に減らすことができます。

この記事では、Site Kitの基本概要から最新バージョンのアップデート内容、インストール方法、そしてWooCommerceサイト運営者にとっての活用ポイントまでをわかりやすく解説します。

目次

Site Kit by Googleの特徴とメリット

Google公式のオールインワンプラグイン

「Site Kit by Google」は、Googleが自ら開発・提供しているWordPress公式プラグインです。


これまでバラバラに管理していた 検索パフォーマンス分析・アクセス解析・広告収益管理・サイト速度測定 といった業務を、すべてWordPressの管理画面上で一元的に行えるのが最大の魅力です。

特に初心者にとっては「どのツールをどのタイミングで開けばいいのか分からない」という課題を解消でき、経験者にとっては作業効率の大幅な向上につながります。

対応しているGoogleサービスとその役割

🔍 Search Console:検索順位やクリック率の把握

  • サイトがどんなキーワードで検索され、どのページにアクセスが集まっているかを分析可能。
  • 検索結果でのクリック率(CTR)や掲載順位の推移を把握できるため、SEO改善に直結します。
  • 例)「アクセスが急減したページ」を見つけてタイトルやメタディスクリプションを改善、といった施策が可能。

📊 Google Analytics:ユーザー行動の徹底分析

  • 訪問者数、滞在時間、直帰率、コンバージョン率など、ユーザー行動を細かく可視化。
  • Site Kitを通じて簡易グラフで表示されるため、専門知識がなくても直感的に理解できます。
  • さらにECサイトや問い合わせフォームの完了数なども計測できるため、成果につながるデータ分析が可能です。

💰 AdSense:広告収益の確認と最適化

  • サイトに設置した広告の表示回数、クリック率、収益額をダッシュボード上で即確認可能。
  • AdSenseコードを手動で設置する必要がなく、設定ミスや二重設置によるエラーを防止。
  • 広告の配置改善や収益最大化のヒントを得られます。

⚡ PageSpeed Insights:サイト速度診断と改善提案

  • ページの読み込み速度をスコアで数値化し、改善すべき具体的なポイントを提示。
  • 画像の圧縮やキャッシュの活用など、実践的な提案を得られるため、SEO・ユーザー体験の両面にメリット。
  • スマホ・PCそれぞれで測定可能で、モバイルフレンドリー対策にも有効です。

🏷 Tag Manager:タグの一元管理で効率化

  • アクセス解析用や広告用などの各種タグを、コード編集不要で簡単に追加・管理。
  • マーケティング施策をスピーディーに導入でき、開発者に依存せず運用可能。
  • サイトリニューアル時やキャンペーン実施時のタグ差し替えも数クリックで完了します。

 総合メリット:作業効率と成果の最大化

これらのGoogleサービスを一つずつ利用すると、ログインの切り替えや設定の煩雑さに時間を取られがちです。


しかし、Site Kitを導入すれば WordPress管理画面から一括管理できる ため、運営効率が大幅に向上。

さらに、SEO対策から収益管理までを横断的に把握できるので、データに基づいた改善施策を素早く実行でき、結果として サイト成果の最大化 に直結します。

Site Kit導入の有無による運営の違い(比較表)

項目Site Kit なし の場合Site Kit あり の場合
アクセス解析Google Analyticsに都度ログインし、専門的なUIで確認WordPress管理画面に簡易グラフで表示。初心者でも直感的に把握
検索順位チェックSearch Consoleにアクセスしてキーワードを確認。ページ別比較はやや煩雑ダッシュボードで主要キーワードや検索パフォーマンスを即確認可能
広告収益管理AdSenseコードを手動で設置。誤設置や二重読み込みのリスクあり自動で広告コードを挿入し、収益データを安全に表示
サイト速度改善PageSpeed InsightsにURLを入力して診断。改善案は別途確認WordPress上で速度スコアを表示し、改善提案を直接参照できる
タグ管理HTMLを直接編集してタグを追加。誤記入や表示崩れのリスク大Tag Managerと連携し、ノーコードでタグ追加・変更可能
作業効率各ツールを個別に開く必要があり、情報が分散ダッシュボードで一元管理。作業時間を大幅短縮
初心者への使いやすさ専門知識やツールの操作経験が求められるセットアップウィザード付きで誰でも簡単に導入可能
SEO・成果改善データが分散し、改善サイクルが遅れがちデータがまとまり、改善点を素早く把握 → 成果最大化につながる

 比較からわかるメリット

Site Kitを導入することで、「ログイン切り替えの手間削減」「データの一元化」「改善スピードの向上」 といった効果が得られます。

特にSEOや収益管理においては、競合サイトに差をつけるための強力な武器となります。

Site Kitの導入に向いている人・向いていない人

✅ 導入に向いている人

  • WordPress初心者:コード編集なしでGoogleサービスを簡単に使いたい人
  • SEOを強化したい運営者:Search ConsoleやPageSpeed Insightsのデータを効率よく確認したい人
  • 収益化を目指すブロガーやアフィリエイター:AdSenseの収益をWordPress内で手軽に管理したい人
  • ECサイト運営者:WooCommerceの購入イベントを正確にトラッキングして売上改善につなげたい人
  • 複数ツールのログインに時間を取られている人:Analytics・AdSense・Search Consoleなどを一元管理したい人

❌ 導入に向いていない人

  • 独自にカスタマイズしたトラッキング設定を重視している人
    → より細かい設定や特殊な計測をしたい場合は、Analytics単体や専用プラグインを直接使った方が自由度が高いです。
  • Google以外のツールをメインに使っている人
    → 例:Matomoや他社の広告配信サービスを中心に利用している場合はメリットが少ないです。
  • すでにGoogleサービスを使い慣れていて、個別管理にストレスがない人
    → 各ツールに直接ログインして使う習慣が定着している場合、Site Kitの恩恵は限定的かもしれません。

WordPress初心者にも優しい設計

WordPressを始めたばかりの人にとって、Googleの各種ツールを導入・設定するのは意外とハードルが高いものです。


特に以下のような場面で「よくわからない」「つまずいた」という声をよく耳にします。

 初心者がつまずきやすいポイント

  1. Google Search Consoleの所有権確認
    • 通常はHTMLファイルのアップロードやコード埋め込みが必要で、慣れていない人には難しい。
  2. Google Analyticsのトラッキングコード設置
    • コードをテーマに直接貼り付ける必要があり、誤ってデザインや動作を崩すリスクがある。
  3. AdSenseの広告コード挿入と審査
    • サイトに正しく広告コードを設置できないと審査が通らず、収益化のスタート地点でつまずきがち。
  4. PageSpeed Insightsの活用
    • 診断結果は英語や専門用語が多く、改善点が具体的にイメージしづらい。

 Site Kitならこれらを解決できる

  • 所有権確認が自動で完了
    → プラグインを有効化すると、自動的にサイト所有権が確認されるため、複雑な手作業は不要。
  • AdSenseも数クリックで連携
    → コードを貼らずにAdSenseアカウントを接続でき、収益状況もダッシュボードで即確認。
  • 改善提案をわかりやすく表示
    → PageSpeed Insightsの結果をWordPress内でわかりやすい形に表示し、改善ポイントも具体的に解説。

 Google AdSenseの審査コード設置方法

 方法

  1. AdSenseにログインし、審査用コードをコピー
  2. WordPressテーマの <head> タグ内にコードを貼り付ける
    • 多くの場合「header.php」を直接編集
  3. 保存後、審査結果を待つ

👉 ここでコードを誤って削除・追記すると、デザイン崩れやサイトエラーにつながるリスクがあります。

初心者におすすめ!Site Kit導入の3ステップ

 ステップ1:プラグインのインストールと有効化

  1. WordPress管理画面にログイン
  2. 左メニューから 「プラグイン」 → 「新規追加」 をクリック
  3. 検索窓に「Site Kit by Google」と入力
  4. 「今すぐインストール」 → 「有効化」をクリック

👉 公式ディレクトリから無料で入手できるため、安心してインストール可能です。

 ステップ2:Googleアカウントとの連携

  1. 有効化するとセットアップウィザードが表示されます
  2. 「Googleアカウントでログイン」を選択し、使用するGoogleアカウントを選ぶ
  3. サイト所有権の確認・アクセス権限の付与を求められるので、そのまま承認

👉 ここで特別なコード入力やファイル操作は不要。画面の案内に沿ってクリックするだけで、Search ConsoleやAnalyticsが使える状態になります。

 ステップ3:各サービスを有効化して活用開始

  • Search Console:検索キーワードや表示回数を確認
  • Analytics:アクセス数やユーザー行動を分析
  • AdSense:広告収益をダッシュボードでチェック
  • PageSpeed Insights:サイト速度を診断し、改善提案を確認
  • Tag Manager:マーケティングタグをノーコードで管理

👉 最初はSearch ConsoleとAnalyticsだけでも十分。その後、サイトの成長に合わせてAdSenseやTag Managerも追加するのがおすすめです。

 補足:安心できるポイント

  • すべて日本語対応 → 英語が苦手でも安心
  • 自動的に計測コードを挿入 → サイトを壊すリスクなし
  • WordPressダッシュボード内で確認 → 毎日の運営フローに自然に組み込める

よくあるトラブルと解決法(ミニFAQ)

Q1. AdSenseがすぐに承認されません

A. AdSenseは審査に数日〜数週間かかる場合があります。

サイトのコンテンツが十分に揃っていないと承認が遅れる傾向にあるため、まずは10記事以上のオリジナル記事を用意しましょう。

承認待ちの間も、Site Kitから審査状況を確認できます。

ASP広告を貼っていても何ら問題はないです。(貼りまくってましたが通りました)

記事の下方に付録として、Google AdSense審査に通らなかったときの対処法を記載していますので確認してください。

Q2. データが反映されないのはなぜ?

A. 初回設定後、AnalyticsやSearch Consoleのデータが反映されるまでに 最大48時間 かかることがあります。

数日経っても表示されない場合は、以下を確認してください:

  • Googleアカウントが正しく連携されているか
  • 他のキャッシュ系プラグインでコードがブロックされていないか

Q3. サイト速度の改善提案が多すぎて何から手をつければいいかわかりません

A. PageSpeed Insightsは多くの改善案を提示しますが、優先度が高い項目から着手すればOKです。

特に初心者は以下の2つから始めましょう:

  1. 画像の最適化(圧縮やWebP形式への変換)
  2. 不要なプラグインの削除

Q4. 複数ユーザーで運営している場合、情報を共有できますか?

A. はい。WordPressのユーザー権限ごとにアクセス範囲を設定できるため、管理者だけでなく編集者や投稿者も必要なデータを閲覧できます。チーム運営にも適しています。

Q5. Site Kitを削除したらデータは消えますか?

A. いいえ。Google AnalyticsやSearch ConsoleのデータはGoogle側に保存されているため、Site Kitを削除してもデータ自体が失われることはありません。再インストールすれば再び確認できます。

最新アップデート(v1.154.0)のポイント

2025年6月に公開された Site Kit 1.154.0 は、特にWooCommerceを活用するECサイト運営者にとって注目すべき改良が含まれています。

 WooCommerce連携の強化

  • ブロックテーマ対応の購入イベント計測
    最新テーマ環境でも購入完了イベントが正確にトラッキング可能に。
  • WooCommerce Analytics Addonとの統合
    購入だけでなく、カート追加やチェックアウト開始など一連のユーザー行動を追跡。
  • イベントデータの拡張
    商品ID、カテゴリ、価格、数量といった詳細情報を記録でき、商品別の売上分析が容易に。

 通知機能のUI刷新

  • 成功/情報/警告の3種コンポーネント導入
    視認性が向上し、重要通知を見逃しにくく改善。
  • Reader Revenue Manager通知の改善
    出版物変更時に非表示通知がリセットされる仕組みを導入。
  • モバイル操作性の向上
    ツールチップの不具合修正でスマホでも快適に操作可能。

インストールと初期設定の流れ

  1. WordPress管理画面 → 「プラグイン」 → 「新規追加」で「Site Kit by Google」を検索
  2. インストール・有効化
  3. 表示されるセットアップウィザードに従いGoogleアカウントと連携
  4. Search Console、Analytics、AdSense、PageSpeed Insightsなどを順次有効化

Googleアカウント認証はOAuth2.0を採用しており、安全性も確保されています。

文章にすると難しそうに思うかもしれませんが、流れに沿って直感的に設定できます。

各サービスの活用方法

  • Search Console:流入キーワードの確認 → SEO改善に活用
  • Analytics:ユーザー行動を数値化 → コンバージョン率改善
  • AdSense:広告収益の推移を管理 → 広告配置の最適化
  • PageSpeed Insights:速度スコアを確認 → ページ改善に直結
  • Tag Manager:タグ管理をノーコードで設定 → マーケ施策をスピーディーに実行

WooCommerceサイトでの実践活用

ECサイト運営者は、Site KitのWooCommerce連携機能を使うことで次のようなメリットを得られます。

  • 購入イベントの自動トラッキング → 成約率の向上
  • カート追加や離脱データの把握 → ページ改善の精度向上
  • 商品別・キャンペーン別の売上分析 → 投資対効果の最大化

よくある質問(FAQ)

Q1. Site Kit by Googleは無料で使えますか?

A. はい、完全無料で利用できます。

WordPress公式ディレクトリからダウンロードでき、追加課金なしでGoogleの主要サービスを統合して管理できます。

Q2. Site Kitと他のGoogle公式ツールの違いは?

A. 単独のツール(Search ConsoleやAnalyticsなど)は、それぞれの専用画面で確認する必要があります。

一方、Site KitはそれらをWordPress管理画面に集約し、一目で全体像を把握できる点が大きな違いです。

Q3. WooCommerceを使っていない場合でも導入メリットはありますか?

A. もちろんです。

ECサイトでなくても、アクセス解析・検索順位分析・広告収益管理・ページ速度改善など、サイト運営に必要な情報をまとめて確認できます。

Q4. 初心者でも設定できますか?

A. はい。

セットアップウィザードに沿ってGoogleアカウントを連携するだけで、特別なコード編集は不要です。

専門知識がないWordPress初心者でも問題なく導入できます。

Q5. Site Kitを導入するとSEOに有利になりますか?

A. プラグイン自体が直接SEO順位を上げるわけではありません。

しかし、Search ConsoleやPageSpeed Insightsのデータをもとに改善点をすぐ把握できるため、結果的にSEO対策を効率的に進められるようになります。

Q6. サイトが重くなる心配はありませんか?

A. Google公式開発のため、WordPress最新バージョンとの互換性が常に保たれ、パフォーマンスにも配慮されています。

むしろPageSpeed Insightsを通じて改善提案を得られるため、速度最適化に役立ちます

まとめ:Site KitはWordPress運営の必須プラグイン

「Site Kit by Google」は、WordPressサイトを運営する誰にとっても価値の高い公式プラグインです。

SEO対策、ユーザー分析、広告収益、サイト速度改善をまとめて管理できるだけでなく、最新のアップデートによりWooCommerceとの相性も抜群になりました。

これからWordPressで本格的にサイトを成長させたい方、特にECサイト運営者は、ぜひ最新バージョンを導入して効率的なサイト運営を実現してください。

付録:Google AdSense審査に通らなかったときの対処法

AdSenseの審査は年々厳しくなっており、最初から一発で合格できるとは限りません。

もし不承認となった場合は、理由を確認して改善を行えば再チャレンジが可能です。

1. コンテンツ不足を解消する

  • 記事数が少ない場合は10記事以上を目安に追加
  • 1記事あたり1,000文字以上で、読者に役立つオリジナル性のある内容にする
  • 「日記」「コピペ記事」「AI生成だけの記事」では通りにくい

2. 必須ページを整備する

  • プライバシーポリシー(Cookie使用・広告配信ポリシー明記)
  • お問い合わせフォーム(ユーザーが運営者に連絡できる窓口)
  • 運営者情報(プロフィールや責任の所在を明確化)

👉 これらはGoogleの「信頼性」を示すための基本要件です。

3. 広告ポリシー違反を見直す

  • 著作権侵害や成人向け、暴力的なコンテンツは審査対象外
  • 他社広告を過剰に設置していると不承認の原因になる場合もあり
  • 引用や画像使用にも注意(オリジナル性を重視)

4. サイトデザインを改善する

  • モバイル対応していないテーマは審査落ちしやすい
  • 読みにくいフォントや広告まみれのレイアウトはNG
  • PageSpeed Insightsで「速度改善」を実施し、ユーザー体験を高める

5. 再申請のタイミング

  • 不承認後はすぐに再申請せず、2週間〜1か月程度改善期間を空けるのがベター
  • 改善点をきちんと反映させてから申請すると通過率が上がります

まとめ:審査に落ちても諦めない

Google AdSenseの審査は、ユーザーに価値あるコンテンツを提供できているか が最大の基準です。


一度落ちても改善すれば再挑戦できるため、むしろ「より良いサイトに成長させるチャンス」と捉えましょう。

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