Webサイトを制作していると、ユーザーから情報を入力してもらう「フォーム」を作る機会は必ず出てきます。
お問い合わせフォーム、会員登録、ログイン画面、検索フォームなど、Web上でのやり取りはすべてフォームから始まります。
その中心にあるのが <input>
タグ です。
わかりやすさを意識しながら「<input>
タグで作れるフォーム部品」を丁寧に解説していきます。
目次
1.<input>タグとは?
HTMLの<input>
タグは、ユーザーからデータを入力してもらうための要素です。
ひとつのタグですが、type
属性の値を変えるだけで さまざまな入力部品 を作れます。
<input type="text" name="username" placeholder="ユーザー名を入力してください">
上記の例は、テキストボックスを作るコードです。
このように、type
の指定を変えると「テキスト」「パスワード」「チェックボックス」「ラジオボタン」「ファイルアップロード」など多彩なフォーム部品が作れるのです。
2. 基本の入力フィールド(テキスト系)
(1) テキスト入力欄
<input type="text" name="username" placeholder="ユーザー名">

- 一行の文字入力が可能
- 名前やID入力に使われる
(2) パスワード入力欄
<input type="password" name="password" placeholder="パスワード">

- 入力文字が「●」や「*」で隠される
- ログインフォームに必須
(3) メールアドレス入力欄
<input type="email" name="email" placeholder="example@mail.com">

- スマホでは「@」入力しやすいキーボードが表示される
- 入力値の形式チェックも自動で行われる
(4) URL入力欄
<input type="url" name="homepage" placeholder="https://example.com">

- 入力チェックが可能
- WebサイトのURL入力専用
(5) 電話番号入力欄
<input type="tel" name="phone" placeholder="090-1234-5678">

- スマホでは数字キーボードが表示される
- 電話番号入力に便利
3. 数値・日付・時間の入力フィールド
(1) 数値入力
<input type="number" name="age" min="0" max="120">

- 上下ボタンで数値を変更できる
- 数量や年齢入力に利用
(2) 日付入力
<input type="date" name="birthday">

- カレンダーUIで日付選択可能
(3) 時刻入力
<input type="time" name="meeting_time">

- 時刻を選べるUIが表示される
(4) 日時入力
<input type="datetime-local" name="appointment">

- 日付と時間をまとめて指定可能
動作確認用動画

4. 選択系のフォーム部品
(1) チェックボックス
<input type="checkbox" name="hobby" value="music"> 音楽
<input type="checkbox" name="hobby" value="sports"> スポーツ

- 複数選択が可能
(2) ラジオボタン
<input type="radio" name="gender" value="male"> 男性
<input type="radio" name="gender" value="female"> 女性

- グループの中から1つだけ選択可能
(3) カラーピッカー
<input type="color" name="favcolor">

カラー選択UIが出る(動作確認用動画▼クリック)
動作確認用動画
5. ファイル・ボタン関連
(1) ファイルアップロード
<input type="file" name="profile_image">

- 画像やPDFを送信できる
- 履歴書アップロードやプロフィール写真登録に使える
(2) 送信ボタン
<input type="submit" value="送信する">

- フォーム送信を実行するボタン
(3) リセットボタン
<input type="reset" value="リセット">

- 入力内容を初期化
(4) 普通のボタン
<input type="button" value="クリック">

- JavaScriptと組み合わせて使う
6. SEOとフォーム設計の関係
「フォーム=SEO」と聞くと意外に思う方も多いでしょう。
しかし実は、フォームの設計がUX(ユーザー体験)に直結し、間接的にSEOにも影響します。
- 入力補助(
placeholder
やlabel
)を適切に使うとユーザーの離脱率が減る - スマホで入力しやすい
type
を指定するとコンバージョン率が上がる - アクセシビリティに配慮したフォームは検索評価でもプラス
つまり、ユーザーが迷わず入力できるフォームはSEO的にも有利なのです。
7. よく使う<input>まとめ表
type値 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|
text | テキスト入力 | 基本の入力欄 |
password | パスワード | 入力が隠れる |
メール入力 | 入力チェックあり | |
url | URL入力 | URL形式を検証 |
tel | 電話番号 | スマホで数字キーボード |
number | 数値入力 | 上下ボタン付き |
date | 日付入力 | カレンダー表示 |
time | 時間入力 | 時刻指定UI |
datetime-local | 日付+時間 | 予約フォーム向き |
checkbox | 複数選択 | 趣味や条件選択 |
radio | 単一選択 | 性別やプラン選択 |
color | 色選択 | カラーピッカー |
file | ファイル添付 | 画像や書類アップロード |
submit | 送信 | フォーム送信実行 |
reset | リセット | 入力内容を初期化 |
button | 任意ボタン | JSと組み合わせて利用 |
8. まとめ
<input>
タグは、Webフォームを作る上で最も重要なタグです。type
属性を正しく使い分けることで、ユーザーが快適に入力できるフォームを作ることができます。
特に、スマホ対応やアクセシビリティを意識したフォーム設計は SEO効果にも間接的に貢献します。
単なる「入力欄」ではなく、ユーザー体験を左右する大事な要素として考えると良いでしょう。
これからWebデザインを学ぶ方は、ぜひ実際にコードを書いて試しながら覚えてください。
「使いやすいフォームが作れる」=「ユーザーに優しいサイトが作れる」ということです。
✅ この記事を参考に、あなたのサイトにも最適なフォームを実装してみてください!
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