目次
はじめに|なぜ「戦略の全体像」を押さえる必要があるのか?
マーケティングにおいて重要なのは、単発の施策ではなく「全体設計」です。
どんなに魅力的な広告やSNS運用をしても、そもそものターゲットや価値提案が曖昧では効果が出ません。
このページでは、マーケティング戦略を立てるうえでの「基本プロセス」を体系的に整理し、各ステップの詳細記事へのリンクをまとめています。
実務でも使えるように構成していますので、ぜひ全体像を俯瞰して読んでください。
マーケティング戦略策定の全体フロー
まずは、代表的なプロセスを図表で整理してみましょう。
ステップ | 内容 | 目的 |
---|---|---|
① 市場分析・環境分析 | マクロ環境・競合・顧客を分析 | 外部環境を理解し、 機会と脅威を把握 |
② セグメンテーション | 市場を細分化する | 顧客グループを見極める |
③ ターゲティング | 狙う市場を決定 | 自社が勝てる市場を選ぶ |
④ ポジショニング | 差別化ポイントを設計 | 選ばれる理由を明確化 |
⑤ マーケティングミックス(4P) | 製品・価格・流通・プロモーションを設計 | 戦略を具体的な施策に落とし込む |
この5つのステップを順を追って整理することで、ブレない戦略が構築できます。
① 市場・環境分析|マーケティングの出発点
戦略策定の第一歩は「環境を知ること」です。
② セグメンテーション|市場を細かく切り分ける
すべての人をターゲットにすることはできません。
そこで市場を「ニーズごとに分ける」のがセグメンテーションです。
- 地理的(地域・気候)
- 人口統計的(年齢・性別・職業)
- 心理的(価値観・ライフスタイル)
- 行動的(購買頻度・使用目的)
③ ターゲティング|最も魅力的な市場を選ぶ
細分化した市場の中から、「どこを狙うか」を決めるのがターゲティング。
- 市場の規模と成長性
- 競合の強さ
- 自社のリソースとの適合性
これらを評価し、「戦う市場を絞る」ことでリソースを集中できます。
④ ポジショニング|選ばれる理由をつくる
ターゲットを決めたら、「なぜあなたの製品が選ばれるのか」を設計します。
- ポジショニングマップ(価格×品質、機能×デザインなど)
- 差別化軸(スピード・安心感・デザイン性・低価格 など)
- USP(独自の強み)
視覚的に整理することで、自社の立ち位置と差別化ポイントが明確になります。
⑤ マーケティングミックス(4P)|戦略を施策に落とし込む
最後に、戦略を「実行可能な施策」に落とし込みます。
4Pは以下の通りです。
4P | 内容 | 具体例 |
---|---|---|
Product(製品) | どんな商品・サービスか | 機能、品質、デザイン |
Price(価格) | いくらで提供するか | 定価、割引、支払方法 |
Place(流通) | どこで売るか | 店舗、EC、代理店 |
Promotion(販促) | どう伝えるか | 広告、SNS、イベント |
補足:カスタマージャーニーで戦略をつなぐ
上記の戦略は、それぞれ独立しているわけではなく、顧客の購買行動の流れに沿って設計されるべきです。
そこで役立つのが「カスタマージャーニーマップ」。
ブランド戦略の確定→ペルソナの設定→カスタマージャーニーマップの作成の順番です。
- 認知 → 興味 → 比較 → 購入 → 継続利用
- それぞれの段階で顧客が感じること・求める情報を整理
全体を俯瞰して戦略を「つなぐ」
マーケティング戦略は、以下のように「論理的な流れ」でつながっています。
環境を分析する
↓
市場を分ける(セグメンテーション)
↓
どこを狙うか決める(ターゲティング)
↓
どう見せるか決める(ポジショニング)
↓
何を・いくらで・どこで・どう売るか決める(4P)
さらに、それを顧客の行動プロセス(カスタマージャーニー)と連動させることで、一貫性のある戦略設計が可能になります。
まとめ|戦略は「設計図」、施策は「道具」
マーケティング戦略は、建築でいえば「設計図」。
いきなり家(=広告やSNS施策)を建てるのではなく、まずは「誰のために、どんな価値を、どう届けるのか」という設計が不可欠です。
補助用語集
最後に|初心者も実務者も「全体像」から始めよう
マーケティングは「全体設計」こそが命です。
目の前の施策に追われる前に、ぜひ一度立ち止まって戦略の流れを俯瞰する習慣を持ちましょう。
このページがその第一歩になれば幸いです。
オンラインの営業だけでなく、オフラインの営業も大切だと思うのでコレも読んで欲しいです。
Webコンサルタント会社が運営しているので、最先端のマーケティングが学べます。
