「せっかくバナーを作ったのにクリックされない…」
「どんなコピーを書けば反応が上がるの?」
そんなお悩み、ありませんか?
私はデザイナーとして企業案件のバナーを数多く手がけてきました。
現在は主にコンテンツ制作に携わっていますが、「デザイン+マーケティング」の視点で、バナーとコピーの重要性を再認識しています。
本記事では、パッと見てクリックされるバナーとコピーをどう設計するか?について、マーケティング理論も交えながら具体的に解説します。
目次
サムネイル(バナー)とは?クリックを生む第一歩
バナーやサムネイルは、コンテンツや広告において最初にユーザーの視界に入る「顔」です。
サムネイルの役割は「戦略の起点」
バナーは単なる装飾ではありません。
広告やコンテンツマーケティングの流れにおいて、最初の「Attention(注意)」を獲得するパーツです。
マーケティングの基本「AISAS理論」では、次の5つの流れが購買行動のモデルとされています。
Attention(注意) |
Interest(興味) |
Search(検索) |
Action(行動) |
Share(共有) |
この中で最初の「A」にあたるのが、まさにバナーやサムネイルです。
つまり、サムネイルの役割はただ「目立つ」だけではなく、続く行動(Interest〜Action)に繋げるための「入り口」だと理解することが重要です。
バナーで注意を引くための基本戦略
いきなりデザインしてはいけない
デザインの前に絶対に押さえておくべきことがあります。それは、
- 誰に届けるのか(ターゲット)
- どこで使うのか(媒体)
- 何を伝えたいのか(訴求内容)
この3つを整理すること。
ここが曖昧なままでは、どれだけ美しいデザインを作っても、反応は得られません。
例えば…
誰に | ニーズ、年齢、性別、年収、趣味・趣向 |
どこで | Web広告、SNS、ブログ |
何を届ける | サービス内容、他にない強み、ベネフィット |
バナー制作は、デザインではなく設計から始まります。
2秒で伝わる工夫が必要
SNSやYouTube、記事一覧など、情報が洪水のように流れる現代において、バナーが見られる時間はわずか2秒。
その2秒で「気になる!」と思わせられなければ、次の行動には進んでもらえません。
そのためには以下の要素が重要です。
- キャッチコピー:言葉の力で心を掴む
- キービジュアル:一瞬で内容を伝える
- ターゲットが理解しやすい言葉:専門用語よりも共感できる表現を(極論子供にも理解できる言葉で)
コピーの作り方:クリック率を高める言葉選び
バナーのキャッチコピーは、ターゲットの「感情」に触れる言葉でなければなりません。
良いコピーの基本:ベネフィット+興味喚起
× 「資格取得講座スタート」 |
◎ 「たった3ヶ月で転職に強くなる!今だけ無料講座」 |
ユーザーが求めているのは「サービス」ではなく「自分が得られる結果」です。
クリックされるコピーには以下のような要素が含まれています。
数字・期間 | 3ヶ月、24時間限定 |
限定性 | 今だけ、先着10名 |
メリット・結果 | 月収UP、未経験OK、無料 |
ベネフィットとは、商品やサービスを利用することで得られる利益や恩恵のことです。金銭的な利益だけでなく、心理的な満足感や、生活の質が向上するなどの効果も含みます。マーケティングにおいては、顧客が商品やサービスから得られる価値を指し、顧客のニーズや欲求を満たすものとして重要視されます。
デザインで大切にすべき7つのポイント
バナーを制作するときに意識すべき7つの要素をご紹介します。特に重要なのは①〜③です。
① キャッチコピー
視線の最初に入るコピーは「伝えたいこと1つ」に絞りましょう。
長文よりも強くて短いメッセージがベストです。
メリットよりも利益や価値、自分ごとと感じさせる。
② キービジュアル
写真・イラスト・アイコンなど、ビジュアルは「誰向け」「どんな内容か」が瞬時にわかるものにしましょう。
抽象的すぎると伝わりません、ビジュアルはコピーとセットで考えるのが鉄則です。
横向きの顔は中心を向くように配置する。(人の顔(表情)はイメージが膨らむため使用しやすい)
人物写真は必ずトリミングすること!
見せたいものを大きくする。(大⇨中⇨小でパーツを分けましょう)
③ コントラスト
視認性を高めるには背景と文字色の明度差が重要。
特にスマホ閲覧が多い現在、コントラストが弱いとコピーが読まれません。
その他の要素も要チェック!
④ 色味
ブランドイメージや感情に訴える色選びが大切です。
たとえば「信頼・知性=青」「情熱・購買=赤」など、色が与える心理的影響を活用しましょう。
ただし原色の多用はいけません。(目がチカチカして見る気をなくします。少しくすんだ色味がベストです。ダサく見えるし)
可読性を上げるため、できるだけ暗い背景に明るい文字で色は(白・黒・灰をのぞく)3色にとどめる。
色の黄金比の比率は【7 : 2.5 : 0.5】左から順「ベースカラー」「アソート・メインカラー」「アクセントカラー」となります。(トーンは揃えましょう。)
はじめは無難に、メインカラーの邪魔をしないベースカラーを選択し、アクセントカラーをワンポイントとして使ってみて下さい。そこから徐々に色を合わす感じで。
⑤ 装飾
矢印、吹き出し、アイコンなどのあしらいは、視線誘導に効果的です。
やりすぎ注意ですが、使い方次第でCTR(クリック率)が上がります。
視覚的にリズム感を出すように配置します。
あと、楕円形や強すぎる影は昭和の雰囲気が出るので避けるのが無難です。
⑥ フォント
読みやすさと個性のバランスが求められます。
Web用フォントやGoogle Fontsなどから、ターゲットに合った書体を選びましょう。
慣れないうちは視認性が高いゴシック体がオススメ。カジュアルさが出せます。
明朝体はイメージが湧きにくいかもしれませんが、「繊細さ」「女性的」「高級感」を出すのに向いています。
デザインフォントや手書き風フォントは「親しみやすさ」ですね。女性が好む傾向にあります。
⑦ レイアウト
情報の優先順位に沿って、視線の流れを自然に設計します。
基本は左揃えか中央揃えでOKです。
左揃えが「統一感」、中央揃えが「整然」と言われています。
視線の流れ(誘導)は、横書きのZ型と縦書きのN型を意識していれば大丈夫です。

Z型もN型も④のところに【お問い合わせ】や【購入ボタン】が来るようにしてください。クリック率が上がります。
目を養うのも必要かと思いますので、最近読んでよかった本を紹介しておきますね。
【まとめ】良いバナーは「戦略」+「設計」+「言葉」+「デザイン」
バナーとコピー作成は、単なるビジュアル制作ではありません。
- 誰に、何を届けたいか?
- どこで使うか?
- どんな感情を引き起こしたいか?
この「設計図」を描いた上で、
- コピー(言葉)で心を動かし、
- デザイン(ビジュアル)で視線を誘導する。
この流れがしっかりできていれば、バナーは単なる装飾から売上を生む武器に変わります。
おわりに|クリックされるバナーを作るには?
私はデザイナーとマーケター両方の視点を持った今だからこそ言えることがあります。
「いきなり作らず、まずは設計から」
バナーは、ユーザーと最初に出会う場所です。
だからこそ、たった一枚の画像に「戦略」を込めることが大切です。
もし今、クリックされないバナーで悩んでいるなら、この記事を参考にして「設計」から見直してみてください。
きっと反応率の高いバナーに進化します。
あと、最後に一つ「デザインに必要なのは、センスよりも知識と経験」です。
たくさん勉強して、たくさん手を動かしましょう!センスなんて後からついてきます。
副業・フリーランスを目指されている方に超お得情報!とりあえず読んでみて!!⇩
仕事にするならAdobeは必須なので、格安でAdobe Creative Cloud(Adobeの基本的なソフト全部入りのプラン)がついてくる通信講座を紹介しておきます。
普通に購入すると年間102,960円のAdobe Creative Cloud1年分がついて68,800円(3ヶ月講座)~105,620円(12ヶ月講座)。3ヶ月講座でも1年分ついてくるのでだいぶんお得です。
講座内容はPhotoshop、illustrator、Premiere Pro、After Effects、XDでストリーミングの動画講座となっております。
Premiere Proは動画編集に良いのですが、それよりもAfter Effectsがあるのが熱い!アニメーションを使った動画とかが作れるので副業をされている(目指されている)方にもおすすめです。仕事の単価が高いんですよね、After Effects。
Adobe製品も値上がりしてきているので安い今がチャンスかと!
Adobeベーシック講座の受講後は「アドビ認定プロフェッショナル」の資格取得も可能。
ヒューマンアカデミー通信講座:Adobeベーシック講座+Adobe Creative Cloud
下のバナーをクリック!!使い方も学べてAdobe Creative Cloudも手に入る!

ヒューマンアカデミーは 日本で数少ないアドビプラチナスクールパートナです!