【入門】ゼロトラストと多要素認証(MFA)とは?次世代のセキュリティ戦略

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zerotrust

クラウドやリモートワークが当たり前になった今、
「社内ネットワークに入れば安全」という時代は終わりました。

そこで注目されているのが

ゼロトラスト(Zero Trust)
多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication)

どちらも現代のセキュリティに欠かせない基本ですが、
「言葉だけ知っている」「なんとなく使っている」
という人も多いのではないでしょうか?

この記事では、ゼロトラストとMFAの関係性をセットで理解できるよう、わかりやすく深堀りして解説します。

“何も信用しない”という前提で守るセキュリティ思想

従来の境界防御(城と堀モデル)では
“社内に入れれば安全” と考えていました。

  • リモートワーク
  • BYOD(個人端末利用)
  • SaaS利用増加
  • VPN突破攻撃
  • 内部不正

ネットワークの境界が存在しなくなった

だからこそゼロトラストでは、

常に検証
常に信頼を証明
常に最小権限

という姿勢が重要になります。

原則意味
Verify Explicitly必ず検証する(人/デバイス/行動)
Least Privilege Access必要最低限の権限のみ
Assume Breach侵入を前提に備える

信じるのではなく、毎回証明するという考え方です。

ゼロトラストの最初の実践が MFA

パスワードに加えて、別の認証要素を組み合わせる方法

種類説明
知識情報知っているものパスワード、PIN
所持情報持っているものスマホ、ICカード、
セキュリティキー
生体情報体の特徴指紋、顔、虹彩、静脈

この中から2つ以上でMFAとなります。

用語説明注意点
二段階認証2ステップ認証同じ要素を繰り返す場合もある
MFA2つ以上の異なる要素セキュリティ強度が明確に高い

  • パスワード+SMSコード → MFA
  • パスワード+秘密の質問 → 二段階だがMFAではない

ゼロトラストは

「信頼を証明し続ける」思想

その入口であり、最も簡単に始められる実装がMFAです。

  • パスワード漏えい
  • フィッシング
  • リスト型攻撃
  • なりすまし
  • 内部不正のハードル上昇

世界中のセキュリティ組織が
「まずMFAを有効化せよ」と言う理由がここにあります。

方式詳細
SMSコードアプリログイン時にコード送信
認証アプリGoogle Authenticator / Microsoft Authenticator
Push通知スマホに承認通知(最も便利)
FIDO2キーYubiKeyなど物理キー

会社で最も推奨されるのはアプリベース or FIDO2キーです。

上の方で従来のセキュリティは、いわゆる「城と堀」モデルと説明しました。
社内ネットワークを城とし、ファイアウォールやVPNを堀として外部から守る考え方です。

以前は入ってくる敵を防げれば内部は安全という前提で成り立っていました。

しかし現在、企業の情報資産はクラウドや外部サービスに分散し、社員も会社の外から業務を行います。

つまり、城の壁がどこにあるか曖昧になったのです。

この状況で城と堀モデルを続けると、次のようなリスクが生まれます。

  • VPN突破=内部自由アクセス
  • 社内PCが感染すると全体へ拡大
  • 内部ユーザーが悪意を持つと防げない
  • シャドーIT(無断SaaS利用)で管理外リスク増加

つまり一度侵入されたら終わりという状態でした。

ゼロトラストは、この前提を根本から覆します。

外部でも内部でも、誰も自動的には信用しない
すべてのアクセスは証明される必要がある

従来は「入り口を固める」発想でしたが、
ゼロトラストでは“アクセスごとに本人確認・端末確認・権限確認”を行います。

観点従来型ゼロトラスト
信頼内部は信頼誰も信頼しない
防御点境界(入口)すべてのアクセス
リスク前提侵入されない前提侵入される前提
認証ログイン時だけ操作ごとに検証
通信一括許可必要なサービスへ最小アクセス

従来:VPNログイン → 全社システムへ到達可能

たとえば、
AさんのPCがマルウェア感染 → VPNを通過 → 社内サーバーに侵入
という攻撃が多発しました。

ゼロトラスト:VPN不要・サービスごとに認証

  • PCが安全か?
  • ユーザーは正当か?
  • その操作は通常行動か?

アクセスの都度チェックすることで、
突破しても横移動(ラテラルムーブメント)を封じる仕組みです。

ゼロトラストは「何を信じるか」ではなく

どう証明するか が重要

パスワードだけでは証明にならないため、
多要素認証(MFA)はゼロトラスト実装の最初の必須ステップです。

MFA = “入口の鍵を強くする”
ゼロトラスト = “部屋ごとに鍵をかけ続ける”

この違いが腹落ちしますよね。

従来の防御ゼロトラスト
入らせない入られても守る
一度信じたら継続常に検証し続ける

論点は「侵入防止」から“侵入を前提に、被害範囲を最小化”へ

企業セキュリティが進化する背景がはっきり見えてきます。

従来ゼロトラスト
社内=安全どこでも常に検証
VPNで保護ID・デバイスで認証
侵入前提で防衛侵入後も検知・制御
パスワード中心MFA必須
ステップ内容
1全ユーザーMFA必須化
2端末の登録&信頼デバイス管理
3アクセス権限を最小化
4行動ログ監視を導入
5自動化&SASEへ発展

まずはMFA+端末管理から始めればOK。

ゼロトラスト =「何も信じない、すべて検証」
MFA = その思想を実践する最初の一歩

MFAを導入するだけで
攻撃を防げる可能性は大幅に上がります。

この考え方は
個人のセキュリティにも必須です。

  • Googleアカウント
  • Microsoft
  • Apple
  • LINE / PayPay / Amazon
    → 全部MFAにするだけで防御力が爆上がりします。
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