「Webデザイナーを目指したいけど、独学で学べるのかな?」
そう考えて参考書やYouTubeを見ながら勉強を始める人は多いです。
実際、基本的なHTMLやCSSであれば独学でも習得できます。
しかし、本当にプロとして仕事を獲得しようとすると、独学には明確な限界があるのも事実です。
- 実務レベルのフィードバックが得られない
- 効率的な学習方法が分からず、遠回りしてしまう
- ポートフォリオを作っても「現場で使える作品」にならない
こうした壁にぶつかって挫折する人が非常に多いのです。
独学だとどこまで勉強していけばいいのかとか、焦りが大きくなりすぎて気疲れしたりもします。
だからこそ、自分がWebデザイナーに向いているかどうかを見極めつつ、学び方の選択がとても重要になります。
目次
Webデザイナーに向いている人=デザインやコーディングが「楽しい」と思える人

Webデザイナーにとって一番の素質は、「作業そのものを楽しめるかどうか」です。
毎日の業務は、サイトのレイアウトを考えたり、HTMLやCSSを書いて調整したりと、コツコツした作業の積み重ねになります。
最初はエラーやうまくいかないことも多く、思った以上に地道な時間が多いものです。
ここで「面倒だな」と思ってしまう人と、「なんだろう、もう少し試したらできそう!」と前向きに取り組める人では大きな差がつきます。
たとえば:
- ボタンの色を少し変えただけでサイト全体の印象がガラッと変わる
- たった1行のコード修正で、思い通りの動きを実現できる
- 試行錯誤の末にデザインが形になり「やった!」と達成感を得られる
こうした瞬間にワクワクできる人は、学び続けることが苦になりません。
むしろ「次はもっと良くしたい」と自然にスキルアップしていきます。
一方で、独学で挫折してしまう人の多くは、この“楽しさ”を体感できないまま終わってしまうケースが多いんです。
めんどくさいと思っても、金儲けに走れる(特化できる)いわゆる効率厨な人は大丈夫なのですが、だいたいモチベーションが駄々滑っていくので適正なしと判断してOKです。
書籍や動画を見ても「ただ暗記するだけ」で終わってしまい、成果物を作る喜びにたどり着けず、気づけばモチベーションが下がっている…。
これは独学ならではの落とし穴です。
学び始めた段階で「自分はWebデザインを楽しめているか?」を確認することが大切です。
もし少しでも「時間を忘れて没頭できる」感覚があるなら、それが将来につながる大きな適性のサインになります。
逆に「ただ手に職をつけたいから」「なんとなく在宅ワークに憧れるから」という理由だけでは、勉強の途中でモチベーションを保ちにくいのが現実です。(働き出すと余計にしんどくなります。楽しめてない時点で、同じ作業の繰り返しになると思うので。)
独学でも「楽しさ」を実感するための工夫と注意点諸々
独学の大きな課題は、「楽しい!」という感覚にたどり着く前に挫折してしまうことです。
一通り勉強しても「それで何ができるん?」となるんですよね、JavaScriptあたりに入ってくると。
そこで、学習を続けやすくするためのポイントを紹介します。
1. 小さな作品を作って公開する
最初から「本格的なWebサイトを作るぞ!」と意気込む必要はないです。
出来ない自分が嫌になり挫折します。確実に。
HTML&CSSとJavaScriptの間には、ものすごく深い谷があると思ってもらって良いです。
(スクールだと必要な部分だけ教えてくれるので比較的簡単ですが、独学だとどれ使うかイマイチわからなくてエンジニアの領域まで理解しないまま勉強して挫折する人、結構います。)
Python 3 エンジニア認定基礎試験の問題集を眺めてみて何となく理解できる気がする人は問題ないので、独学で進んでください、コーダーにはなれます。
コーダーはデザインしなくてよいぶん、給料は安いです。(この時点で儲けたい人は本末転倒ですよね。)
デザインはまた別の話になるのですが、ホームページって結局はデザインありきなんですよ。
写真がないと単なる文字の羅列。
基本を押さえないといけないので、さっさと就職するかスクールが近道です。デザインだけなら安く教えてくれるところもあるので。
なお、制作会社のアルバイトはあまりおすすめしません。
めんどくさい作業(リンクの変更とかボタンの作成)を押し付けられ、勉強になる作業は中々くれません。(力が付く内容の仕事は自社の若手にさせたいものです。)
- 自己紹介ページ
- 好きな映画のレビューサイト
- 画像とテキストだけのシンプルなランディングページ
こうした小さなゴールを設定して完成させることで、達成感を得られます。
さらにポートフォリオとしても活用でき、一石二鳥です。
ポートフォリオと聞くと本格的なサイトを想像するでしょうが、採用担当者はシンプルなサイトでも問題ないです。細かな気配り(テク)を重視します。
もちろんフリーランスになるなら、本格的なサイトも必要ですが値段に合ったサイトを用意するのも仕事です。柔軟性を見せるべくシンプルサイト~本格的なのを並べればよいので、まずは色々作りましょう。
2. 「写経」よりも「アレンジ」に挑戦する
教材の通りにコードを書くだけでは、楽しさを感じにくいものです。
(写経の意味を分からないまま、そのまま「写す」ことが多いでしょうから、飽きます。)
ボタンの色を変える、フォントを変える、画像を差し替えるなど、自分なりにアレンジを加えることで「お、雰囲気が変わった!」と手応えを感じやすくなります。
Webページ制作の良い所は間違っても何も壊れないところです。ガンガン試しましょう。
3. SNSや学習記録をシェアする
学んだことや作った作品をTwitterやInstagram、Qiitaなどに投稿してみましょうとスクールではよく教えられると思います。
「いいね」やコメントをもらうことでモチベーションが上がり、次のアウトプットへとつながります。小さな承認体験が、独学を続ける原動力になるのですと言われるはずです。
ただ、これ非常にめんどくさいです。
そんなことする暇あったらHPつくれと思うんですが、否定すると怒られるので打ち消し線引いときます。
身近な人に継続を宣言してやめれないようにするという手もありますが苦痛です。
ですので、SNSが好きな人には有効ですが、それ以外の人はしないで良いです。
4.資格を取る
多分一番モチベーションが保てる方法。
理由としては、資格を取るという明確な目的があるからです。
人は理由がないと勉強する気が湧かない生き物です。
資格ってWeb業界に入ってしまうと意味のないモノですが、入るまでは非常に意味があります。
制作物はズル(コピペ&改造)しても作れますが、資格は勉強しないと取れないので。勉強した証として残せます。
また、フリーランスになるのならお客さん側の指標になります。有効利用しましょう。
(資格持ってるから勉強家、資格持ってるから基本は分かっている人という感じで評価されます。)
特に未経験で資格無くてポートフォリオしかないより、未経験だけどポートフォリオもあって資格持ってる人の方が努力家だと思いませんか?
ちなみに自分はポートフォリオもっていません。が、最近必要性を感じ出したので制作中です。
(だって今までなくても問題なくきちゃったんだもの、資格持ってるから出来るでしょ?って安易に仕事振ってこられたし、こっちも必要性を感じなかった。)
著者(実務向け)所持資格:
HTML5プロフェッショナル認定試験Lv1(HTML/CSS)、Lv2(JavaScript)
Adobe認定プロフェッショナル(illustrator、Photoshop、premiere Pro、Express)
Webデザイナー検定(EXPERT)
Google Certifid Google Ads(Display、Creative、Apps)
PHP8技術者認定試験初級
Python3 エンジニア認定実践試験
OSS-DB Silver(PostgreSQL)
LinuCレベル1(Linux)
Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver version 3:
Microsoft Certified Azure Administrator Associate
ほら、並べると何となく凄そうに見えるでしょ?( ´∀` )
(ここにズラズラと広告系とか、Oracle、Appleの資格とか並べて書いていくんだけど、実はあそこらへん無料の資格なんだよね。で、AIとか話題の資格並べてると完璧さー)
ここまでのまとめ
独学はどうしても孤独になりがちで、楽しさを実感する前にやめてしまう人が多いのも現実です。
しかし、「小さく作って公開する」→「自分なりにアレンジする」→「人に見てもらう」という流れを意識すれば、学習の過程そのものが楽しくなり、継続できる確率がグンと高まります。
オンラインコミュニティやDiscord、勉強会などに参加すれば、質問できる環境や仲間を見つけられますが、「自分だけじゃない」と感じられるだけで安心してしまう傾向があるため、注意が必要です。
独学から次のステップに進む判断基準

独学でも工夫次第で「楽しさ」を実感できますが、全員がそのままプロになれるわけではありません。
では、どの段階でスクールや実務経験にシフトすべきなのでしょうか。
以下の基準を目安に考えてみてください。
1. 基本的なWebサイトをひとりで作れるか?
- HTML・CSSで2〜3ページのサイトを自作できる
- レスポンシブ対応(スマホ・PC両方で見やすい)ができる
- 簡単なJavaScriptで動きをつけられる
ここまでできていれば、独学の基礎段階はクリアです。
もしここでつまずいているなら、スクールで基礎を短期間で固める方が効率的です。
2. デザインに「目的」を持てているか?
ただ見た目を整えるだけでなく、
- 「ボタンを目立たせてクリック率を上げたい」
- 「読みやすさを重視して余白を広めに取った」
といった“理由のあるデザイン”ができるかどうか。
ここができないまま独学を続けても、実務に直結しにくいです。
現場の視点を教えてくれる環境(スクールやインターン)に進むのがオススメです。
3. ポートフォリオを客観的に評価してもらったか?
独学でポートフォリオを作っても、自分ひとりでは「良い作品」かどうか判断できません。
- デザイナー仲間
- オンラインコミュニティ
- 講師やメンター
に見てもらい、客観的なフィードバックを受けられるかどうかが分岐点です。
誰にも見せずに独学を続けるのは限界があります。むしろマイナスしかない。
ここで一つ裏技があって無料でプロから意見を聞ける必殺技があります。
それは、書類選考じゃなくて対面面接のデザイン会社の面接を受けること。
何社か適当に見繕って、図々しく意見を聞いてくるといでしょう。ボロカス言われるときもありますが、一番効率的にプロの意見(採点)を無料で受けれます。が、独学にどうしてもこだわりたい(お金のない人も可)メンタル強い人向けです。
4. モチベーションが続いているか?
「楽しい」と感じられているうちは独学でも成長できます。
しかし、壁にぶつかって「全然進んでいない気がする」「一人だと辛い」と感じ始めたら、それは次のステージに移るサインです。
独学の限界を越えるための3つの学び方

1. スクールで学ぶ
独学でつまずきやすい「実務の視点」を補えるのがスクールの強みです。
現役デザイナーから直接フィードバックを受けられるので、ポートフォリオの完成度が大きく変わります。
プロに意見を聞くのって結構金銭的にお高いので、スクールで教材付きの方がロードマップにもありお得ではあります。
無料なんだからカウンセリングだけでも受けてきたら?と毎回すすめるのですが、何故か皆うけずに独学がんばるんですよね、不思議。
タダでプロの意見を聞けるチャンスって無料カウンセリングぐらいしかないんですけどね、実際。ロードマップ用意してくれるから便利ですよ(スクールの人には申し訳ないですが)
↓この記事の下の方にデザイン系の無料カウンセリングがあるところをピックアップしているので受けるといいと思う。むしろ独学で頑張るなら受けて。
2. 実務で学ぶ(アルバイト・インターン)
現場に飛び込むことで、座学では得られない知識やスピード感が身につきます。
最初は小さな案件からでも、着実に成長できます。
現場でのスピードにも慣れておくのは良いと思います。異常なスピードで入力しているので( ´艸`)
ただ、バイトでは上記で記述したように雑用係になる可能性の方が大きいのでおススメしません。(いずれ、そこに就職したいという目的があるなら、そこで叩き上げられていくのは良いと思います。最初の面接時にそこらへん(正社員登用云々)も確認しておくようにしましょう。)
3. 独学+アウトプット
独学そのものは悪いわけではありません。
ただし「本を読む」や「動画を見る」だけでは不十分。
小さくても作品を作り続け、SNSやポートフォリオに公開しながらアウトプットすることが重要です。
ずいぶん上の方でJavaScriptのネタを出しましたが、勉強する順番としてはjQuery→JavaScriptの方がとっつきやすいです。(ただね、最近の新しいサイトじゃjQuery使ってないんだよね。)JavaScriptから勉強すると蹴躓く可能性が膨れ上がります。
あと一円たりとも無駄にはしないという心がけは立派ですが、デザインの添削をしてくれる安めのスクールは視野に入れましょう。自分で見た「良い作品」が、他から見た「良い作品」とは限りません。
おすすめはFullmeですかね、母体は株式会社ingectar-eというブランディングやWebデザインの会社です。Amazonとかで本も売っておられます。「けっきょく、よはく」など有名書籍多数です。

添削付きの講座が55,000円からあります。一番高いの(セット)でも172,000円なのでお得かなっと。
そもそも無料個別相談会で、勉強の流れなど教えてくれるからオススメしておきますね。
無料講座もあります。
↓のバナークリックで飛べますよ。

まとめ
独学だけでは限界がある――これは厳しい現実です。
どこぞのインフルエンサーが簡単に稼げる!と言い始めたせいで、たいした知識もなく稼げると思われがちですが、実際はマーケティングやらSEOやら情報分析やらプログラミングやらとやることが多岐にわたります。
しかし、その壁を意識しながら「スクール」「実務」「独学+アウトプット」をうまく組み合わせれば、未経験からでも十分にプロのWebデザイナーを目指せます。
独学で基礎を学び、小さな作品を作って「楽しい!」と感じられたなら、それは大きな適性の証拠です。
ただ、その楽しさを本格的なキャリアにつなげるためには、次のステップに進む決断が欠かせません。
そして、その前提として大切なのが 「自分の性格や考え方がデザインの世界に向いているか」 です。
- 楽しめること
- 細部にこだわれること
- 効率化を考えられること
- ものづくりが好きなこと
ひとつでも当てはまるなら、あなたには十分な素質があります。
選ぶ道は人それぞれですが、共通しているのは「独学だけに留まらないこと」。
壁にぶつかるたびに環境を変え、アウトプットを増やしていくことが、プロとして生き残る最短ルートです。
「独学でやってみたけど伸び悩んでいる」
「本当に向いているか分からない」
もし今悩んでいるなら、迷うよりも小さく行動してみてください。
学びの先にある楽しさを実感できれば、その瞬間からあなたのWebデザイナーとしてのキャリアは始まっています。
あと、コーダーになりたいのか、デザイナーになりたいのかを最初にある程度決めておくほうがどっちつかずにならなくて良いですよ。
コーダーになるならillustratorとかPhotoshopは後回しにして、HTML&CSSとJavaScriptに専念できるし。
(コーダーは使わないからね、デザインソフト。)
補足の補足:職業訓練・求職者支援訓練が無料でオススメ
教材としては特筆してよいというわけでもないけど、ロードマップも補完できて無料と言えばコレ!
失業保険貰いながら通える職業訓練と、月10万貰いながら通える求職者支援訓練は最高だと思う。
お金をもらいながら習えるところが特に。
最近はプログラミングだけでなくWeb制作も充実しているのでオススメ。
大体3ヶ月~6ヶ月、ハローワークでキャリアカウンセリング受けてから申し込みの流れです。
できれば「Photoshop」「Illustrator」「HTML/CSS」「WordPress」「jQuery」がある学科を選びましょう。
「PHP」はあると嬉しいんだけど、大体プログラミングの方にくっついているので、そこはお好みで。
講師の当たりはずれはスクールと違って変更できないのでデメリットではあるけど。
スキルの初歩は身につくので、現在無職の人は検討してみて下さい。
交通費も出るよ。(上限はあるけど)
就職の支援ももちろんあります。
通学だけでなく、オンラインでもあるので家で介護や育児している人も大丈夫。(最近は柔軟になりました。)