【第1回】GA4とタグマネージャーの使い方|設定済みから次にやるべき基本操作を解説!

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GA4×タグマネージャー

「設定まではできたけど、どう使えばいいのか分からない…」


そんなあなたに向けて、Googleアナリティクス4(GA4)とタグマネージャー(GTM)の使い方を、自分が混乱した経験もあるため初心者にもわかりやすく解説します!

全21回のシリーズ物として作ってますが11回目でいったん区切りとし、そこからは応用編のような感じになります。

この記事では、

  • GA4とGTMの役割の違い
  • よく使う画面と操作方法
  • クリック・フォーム送信などの計測設定
  • GA4でのデータ確認と分析の仕方

をすべてまとめて紹介します。


設定済みの方が「次のステップ」に進むための実践ガイドです。

1. GA4とタグマネージャーの違いを理解しよう

まずは基本の理解から。


この2つは「セットで使うツール」です。

ツール名役割できること
Google タグマネージャー(GTM)データを送るクリック・フォーム送信などの動きをGA4へ送信する
Google アナリティクス4(GA4)データを見るGTMから送られてきたデータを記録・分析する

GTM=“データの配送係”
GA4=“データの分析係”

2. タグマネージャー(GTM)の基本画面と機能

主なメニュー

メニュー内容
タグ(Tags)GA4などのタグ(データ送信設定)を管理
トリガー(Triggers)どんなタイミングでタグを発火させるか
変数(Variables)クリックURLや要素などを取得
プレビュー(Preview)実際のサイト上で動作確認できる
公開(Submit)本番環境に反映させる

💡「タグ+トリガー」で1つの仕組みを作るのが基本です。

3. ページビューを計測する(GA4基本設定タグ)

GA4の測定ID(G-XXXXXXX)を使って、アクセスを自動で記録します。

 設定手順

  1. GTM → 「タグ」 → 「新規」
  2. タグタイプ:Google アナリティクス:GA4設定
  3. 測定IDに G-XXXXXXX を入力
  4. トリガー:All Pages(すべてのページ)
  5. 保存 → プレビューで確認 → 公開

これでGA4に「ページビュー(アクセス数)」が送信されます。

4. ボタンクリックなどのイベントを計測しよう

GA4では「イベント」という仕組みで、特定の行動を記録できます。
例:お問い合わせボタン・電話リンク・PDFダウンロードなど。

 お問い合わせボタン(例)

GTM側の設定

  1. 「トリガー」→「新規」
  2. トリガータイプ:リンクのクリック
  3. 条件:クリックURL「含む」→ /contact
  4. 「タグ」→「新規」
     - タグタイプ:GA4 イベント
     - イベント名:click_contact
     - 使用タグ:GA4設定タグ
     - トリガー:上記クリック条件
  5. 保存 → プレビュー確認 → 公開

GA4での確認

  • GA4 →「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」
  • イベント名 click_contact が出ていれば成功!

5. GA4でデータを見る方法

📊 リアルタイム

  • メニュー:「レポート」→「リアルタイム」
  • 設定が反映されているかすぐ確認できる

📈 イベント

  • メニュー:「レポート」→「エンゲージメント」→「イベント」
  • 登録したクリックや送信イベントを確認

📄 ページとスクリーン

  • メニュー:「レポート」→「ページとスクリーン」
  • 各ページの閲覧数・滞在時間をチェック

🌐 トラフィック獲得

  • メニュー:「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」
  • 検索/SNS/広告など、どこから来ているかが分かる

6. 最初に設定すべき3つのイベント

イベント名トリガー例測定目的
click_contactお問い合わせボタンCV数を確認
click_tel電話リンク(tel:)モバイルユーザー行動分析
form_submitフォーム送信完了成果到達の把握

💡イベント名は小文字+アンダースコアで統一すると管理が楽です。

7. トラブル時のチェックリスト

症状チェック箇所対処法
データが来ないGTMが「公開」されていない公開履歴を確認
イベントが反応しないトリガー条件が間違っているURL・要素を再確認
リアルタイムで見えないキャッシュの影響シークレットモードで確認
イベント名が違うタグ設定のスペル一貫した命名に修正

8. 分析で見るべきポイント

1️⃣ 人気ページの把握
→ 「ページとスクリーン」でPVを確認

2️⃣ コンバージョン率の分析
→ イベント数 ÷ ページビュー数

3️⃣ 流入経路の比較
→ トラフィック獲得でSNSや検索の割合を見る

4️⃣ 改善施策を考える
→ 人気ページにCTAを追加/離脱率高いページを改善

9. よくある質問(FAQ)

Q. GA4のデータはいつ反映される?
A. リアルタイムは数秒〜1分以内。通常レポートは数時間〜1日後。

Q. 複数サイトで同じGTMを使える?
A. 基本はサイトごとに別コンテナを作るのが安全です。

Q. イベントを増やしても問題ない?
A. GA4はイベント制限がゆるく、50〜100個程度は問題ありません。

10. まとめ|まずは「見る→慣れる→改善する」

データを集めるだけでは意味がありません。


「どのページで、どんな行動をしたか」を分析して、サイト改善につなげましょう。

ステップ内容
① 設定確認GA4タグが全ページで発火しているか
② イベント登録ボタン・フォームなどの行動を測定
③ データを見るGA4でリアルタイム→イベント確認
④ 改善に使う人気ページ・離脱ページを見直す

なんだかんだでスクール利用するとすべての知識がつながるし、短い期間で要点がわかっていいですよ。

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