目次
はじめに
デザインをしていると「文字の中に写真を入れて、おしゃれなタイトルを作りたい」と思うことはありませんか?
Illustratorには、画像を文字で切り抜く便利な機能があり、初心者でも手順を覚えればすぐに実践できます。
この方法を使えば、旅行の写真を使ったインパクトのある見出しや、金属や木目のテクスチャを文字に重ねたロゴ風デザインなど、ワンランク上の表現が可能になります。
特にWebデザインやチラシ制作、SNSのアイキャッチ画像などで活用すれば、視覚的に強い印象を与えることができるでしょう。
この記事では、初心者の方でもわかりやすいように、Illustratorを使った画像の文字切り抜き方法を手順ごとに解説していきます。
非常に短時間で作れるので、ぜひ実際に手を動かしながらデザインの幅を広げてみてください。
画像を配置する
ドキュメントを開いている状態で「ファイル」メニューの中にある「配置」を実行。
画像を好きな大きさで配置する。
※「ファイル」メニューは上部のメニューバーの一番左にあります。

文字入力
ツールバーで「文字ツール」に切り替え、アートボード上をクリックし文字入力。
※文字ツールとは左サイドメニューの「 T 」のアイコン。

escキーで入力を終了し、「プロパティパネル」の「文字」でフォントを設定。
※プロパティパネルは右ツールバーにあります。


選択ツールで選択してから文字パネルで太さや文字を調整してください。
※選択ツールとは、左サイドメニューの一番上から2番目の中抜き矢印のようなアイコン。

テキストオブジェクトと画像を組み合わせる
「選択ツール」でテキストオブジェクトと画像を重ねて組合わす。
(ドラッグしたら選択されます。)
大きさなどを調整したら両方をまとめて選択し、「プロパティパネル」の「クイック操作」で「クリッピングマスクを作成」をクリック。
※選択ツールとは、左サイドメニューの一番上から2番目の中抜き矢印のようなアイコン。

そうすると、文字の中に背景が入り込み元の画像が消える。

完成

活用アイデア|画像を文字に切り抜いて広がるデザイン表現
1. Webデザインの見出しやバナー
旅行サイトやブランドサイトのトップページでは、背景画像をそのまま載せるよりも、文字の中に風景や商品の写真を入れる方が印象的です。
例えば「SUMMER SALE」というタイトルを海の写真で切り抜けば、季節感や雰囲気を一瞬で伝えることができます。
Webデザインにおいて、クリック率や滞在時間を高める効果も期待できます。
2. ロゴやブランドデザイン
シンプルな文字ロゴも、木目・金属・布地・水面などの質感テクスチャをはめ込むだけで高級感や独自性が出ます。
特にスタートアップやショップのロゴ制作では、「他と被らないデザイン表現」として採用されることも多く、名刺や看板にも応用しやすい技法です。
3. SNSやブログのアイキャッチ画像
SNSは「いかに目を止めてもらえるか」が勝負。
記事や投稿のテーマに合わせた写真を文字に切り抜いてタイトルにすれば、スクロール中のユーザーの視線を引きやすくなります。
たとえば「カフェ巡りブログ」なら、カフェラテやスイーツ写真を文字に入れるだけで「美味しそう!」と伝わります。
4. チラシやポスター
イベントや商品販促のチラシで、商品の写真やイベントの様子をタイトル文字に反映させれば、紙面全体にインパクトを与えられます。
特に音楽ライブやアート展示のポスターなどでは、雰囲気を文字に込めるだけで「アート感」や「世界観」を効果的に演出できます。
5. プレゼン資料やスライドデザイン
ビジネスの場でも活用可能です。
単調になりがちなスライドタイトルを、会社のイメージ写真やブランドカラーのテクスチャで装飾すれば、資料全体の印象をプロフェッショナルに見せることができます。
まとめ
Illustratorで画像を文字に切り抜く方法は、初心者でも数ステップで完成できるシンプルなテクニックです。
作例を参考にすればすぐに実践でき、さらにWebデザイン、ロゴ、チラシ、SNSアイキャッチなど、あらゆるシーンに応用できます。
ちょっとした工夫で、文字に写真やテクスチャを入れるだけでデザインの印象は大きく変わります。
ぜひ今回ご紹介した手順を試して、自分の作品にオリジナリティやプロらしさをプラスしてみてください。
一度覚えてしまえば「どんなデザインにも応用できる必須スキル」として役立ちますよ。