【第6回】GA4で流入経路を分析する方法|SEO・SNS・広告の効果を見極める

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GA4で流入経路を分析する方法

「アクセスは増えているけど、どこから来ているか分からない…」
「SNSや広告の成果を、GA4で正確に比較したい」

そんな方に向けて、この記事ではGA4で流入経路(トラフィック)を分析する方法をわかりやすく解説します。

GA4の「トラフィック獲得レポート」を使えば、どの経路から訪問したユーザーが成果につながっているかを見える化できます。


SEO・SNS・広告運用の改善に欠かせない“データの読み方”を身につけましょう。

🧭 この記事でわかること

  • GA4で流入経路を確認する方法
  • 「チャネル」「メディア」「参照元」の違い
  • SEO・SNS・広告を比較する分析手順
  • UTMパラメータを使った正確な効果測定方法

1. 「流入経路」とは?

「流入経路」とは、ユーザーがどこからあなたのサイトに来たのかを示す情報です。


GA4では「チャネル」「メディア」「参照元」という3つの軸で分類されています。

分類意味
チャネル(Default Channel Group)訪問経路のグループ名Organic Search(自然検索)、Social(SNS)など
メディア(Medium)流入の媒体種類organic, cpc, referral, email
参照元(Source)流入元のドメインやサービス名google, instagram, t.co, yahoo など

💡つまり、

「Google検索(Source: google / Medium: organic)」
「Instagram投稿(Source: instagram.com / Medium: social)」
といった形で、ユーザーの入り口を把握できます。

2. GA4で流入経路を確認する方法

 手順

  1. GA4管理画面 → 左メニュー「レポート」
  2. 「集客」→「トラフィック獲得」をクリック
  3. 表示される表で、「チャネル」「メディア」「参照元」などを確認

表示される指標には以下のようなものがあります。

指標意味
ユーザー数訪問した人数
セッション数訪問回数(1人が複数回訪問可)
エンゲージメント率サイト内で何らかの行動をした割合
コンバージョン数成果につながった数

👉 この表を見れば、「どの流入経路が成果に貢献しているか」がひと目でわかります。

3. チャネル別に見るべきポイント

チャネル分析の視点改善の方向性
Organic Search(自然検索)検索エンジン経由SEO施策の成果を確認
Paid Search(有料検索)Google広告など広告投資の効果を分析
Social(SNS)Instagram・X(旧Twitter)など投稿・リンク戦略の見直し
Direct(直接流入)ブックマーク・URL直打ちリピーター・ブランド認知度
Referral(外部サイト経由)他サイトやメディア掲載被リンク・提携先流入の確認

💡特にOrganic SearchSocialの比較を見ると、「自然流入とSNS流入、どちらがCVに強いか?」が分析できます。

4. 探索レポートで流入経路を深掘りする

より細かい分析をするなら「探索レポート」が便利です。

 自由形式で比較する方法

  1. 「探索」→「自由形式」を選択
  2. ディメンションに「セッションのデフォルトチャネルグループ」
  3. 指標に「ユーザー数」「コンバージョン数」などを追加
  4. 行にチャネルを配置 → 表が完成

分析例:

  • Organic SearchがCV率10%、Socialは3%
  • SNSは流入は多いが滞在が短い

→ つまり「SNS→SEO導線への誘導」が有効だとわかります。

5. UTMパラメータで流入を正確に計測する

SNSや広告で正確な流入を計測したい場合は、UTMパラメータ(URLに付ける追跡タグ)を活用します。

 例:キャンペーン用URL

https://example.com/lp?utm_source=instagram&utm_medium=social&utm_campaign=summer_sale
パラメータ意味
utm_source流入元instagram, facebook, google
utm_medium媒体social, cpc, email
utm_campaignキャンペーン名summer_sale, ad_2025

💡 UTM付きURLをSNS投稿や広告リンクに使うと、GA4で「どの投稿・どの広告が成果につながったか」まで分かります。

6. 成果につながる流入経路を見つける分析手順

1️⃣ トラフィック獲得レポートで全体の流入割合を見る
2️⃣ コンバージョン数・率を比較して、成果の高いチャネルを特定
3️⃣ 探索レポートで、成果チャネルの中身を深掘り
4️⃣ UTMパラメータで投稿・広告単位のデータを取得

ポイントは「アクセス数」ではなく「CV率」で判断すること。


量より質を見極めましょう。

7. トラブル時のチェックポイント

症状原因対処法
SNS流入が“Direct”扱いになるUTMが付いていない投稿URLにUTMを追加
Organicが少ないSEO未最適化・Google未検出Search Consoleと併用
PaidとOrganicが混在キャンペーン設定ミスGoogle広告リンク先URLを確認
コンバージョン経路が見えないイベント未設定GTM側の設定を再確認

8. 改善につなげる考え方

改善方向意味
SEO強化検索流入のCVが高ければ、記事コンテンツを拡充
SNS導線見直しSNS流入が多くCVが低い場合、LPやCTA改善
広告最適化有料流入のCPA(獲得単価)を測定・比較
外部リンク対策Referral経由が強いなら、提携メディアを拡大

💬 GA4の流入分析は、「どのチャネルを伸ばせば売上が上がるか」を明確にしてくれます。

9. まとめ|流入分析は“集客の地図”を作ること

ステップ内容目的
① 流入経路を確認どこから来たかを把握集客全体の現状分析
② 成果比較コンバージョン率を比較伸ばすべきチャネルを特定
③ 改善施策UTMや導線改善集客効率を最大化

GA4で流入を分析することは、いわば「集客の地図」を描くこと。


どのルートが“成果への最短距離”かを見つけることができます。

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