「アクセスは増えているけど、どこから来ているか分からない…」
「SNSや広告の成果を、GA4で正確に比較したい」
そんな方に向けて、この記事ではGA4で流入経路(トラフィック)を分析する方法をわかりやすく解説します。
GA4の「トラフィック獲得レポート」を使えば、どの経路から訪問したユーザーが成果につながっているかを見える化できます。
SEO・SNS・広告運用の改善に欠かせない“データの読み方”を身につけましょう。
目次
🧭 この記事でわかること
- GA4で流入経路を確認する方法
- 「チャネル」「メディア」「参照元」の違い
- SEO・SNS・広告を比較する分析手順
- UTMパラメータを使った正確な効果測定方法
1. 「流入経路」とは?
「流入経路」とは、ユーザーがどこからあなたのサイトに来たのかを示す情報です。
GA4では「チャネル」「メディア」「参照元」という3つの軸で分類されています。
| 分類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| チャネル(Default Channel Group) | 訪問経路のグループ名 | Organic Search(自然検索)、Social(SNS)など |
| メディア(Medium) | 流入の媒体種類 | organic, cpc, referral, email |
| 参照元(Source) | 流入元のドメインやサービス名 | google, instagram, t.co, yahoo など |
💡つまり、
「Google検索(Source: google / Medium: organic)」
「Instagram投稿(Source: instagram.com / Medium: social)」
といった形で、ユーザーの入り口を把握できます。
2. GA4で流入経路を確認する方法
手順
- GA4管理画面 → 左メニュー「レポート」
- 「集客」→「トラフィック獲得」をクリック
- 表示される表で、「チャネル」「メディア」「参照元」などを確認
表示される指標には以下のようなものがあります。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| ユーザー数 | 訪問した人数 |
| セッション数 | 訪問回数(1人が複数回訪問可) |
| エンゲージメント率 | サイト内で何らかの行動をした割合 |
| コンバージョン数 | 成果につながった数 |
👉 この表を見れば、「どの流入経路が成果に貢献しているか」がひと目でわかります。
3. チャネル別に見るべきポイント
| チャネル | 分析の視点 | 改善の方向性 |
|---|---|---|
| Organic Search(自然検索) | 検索エンジン経由 | SEO施策の成果を確認 |
| Paid Search(有料検索) | Google広告など | 広告投資の効果を分析 |
| Social(SNS) | Instagram・X(旧Twitter)など | 投稿・リンク戦略の見直し |
| Direct(直接流入) | ブックマーク・URL直打ち | リピーター・ブランド認知度 |
| Referral(外部サイト経由) | 他サイトやメディア掲載 | 被リンク・提携先流入の確認 |
💡特にOrganic SearchとSocialの比較を見ると、「自然流入とSNS流入、どちらがCVに強いか?」が分析できます。
4. 探索レポートで流入経路を深掘りする
より細かい分析をするなら「探索レポート」が便利です。
自由形式で比較する方法
- 「探索」→「自由形式」を選択
- ディメンションに「セッションのデフォルトチャネルグループ」
- 指標に「ユーザー数」「コンバージョン数」などを追加
- 行にチャネルを配置 → 表が完成
分析例:
- Organic SearchがCV率10%、Socialは3%
- SNSは流入は多いが滞在が短い
→ つまり「SNS→SEO導線への誘導」が有効だとわかります。
5. UTMパラメータで流入を正確に計測する
SNSや広告で正確な流入を計測したい場合は、UTMパラメータ(URLに付ける追跡タグ)を活用します。
例:キャンペーン用URL
https://example.com/lp?utm_source=instagram&utm_medium=social&utm_campaign=summer_sale
| パラメータ | 意味 | 例 |
|---|---|---|
utm_source | 流入元 | instagram, facebook, google |
utm_medium | 媒体 | social, cpc, email |
utm_campaign | キャンペーン名 | summer_sale, ad_2025 |
💡 UTM付きURLをSNS投稿や広告リンクに使うと、GA4で「どの投稿・どの広告が成果につながったか」まで分かります。
6. 成果につながる流入経路を見つける分析手順
1️⃣ トラフィック獲得レポートで全体の流入割合を見る
2️⃣ コンバージョン数・率を比較して、成果の高いチャネルを特定
3️⃣ 探索レポートで、成果チャネルの中身を深掘り
4️⃣ UTMパラメータで投稿・広告単位のデータを取得
ポイントは「アクセス数」ではなく「CV率」で判断すること。
量より質を見極めましょう。
7. トラブル時のチェックポイント
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| SNS流入が“Direct”扱いになる | UTMが付いていない | 投稿URLにUTMを追加 |
| Organicが少ない | SEO未最適化・Google未検出 | Search Consoleと併用 |
| PaidとOrganicが混在 | キャンペーン設定ミス | Google広告リンク先URLを確認 |
| コンバージョン経路が見えない | イベント未設定 | GTM側の設定を再確認 |
8. 改善につなげる考え方
| 改善方向 | 意味 |
|---|---|
| SEO強化 | 検索流入のCVが高ければ、記事コンテンツを拡充 |
| SNS導線見直し | SNS流入が多くCVが低い場合、LPやCTA改善 |
| 広告最適化 | 有料流入のCPA(獲得単価)を測定・比較 |
| 外部リンク対策 | Referral経由が強いなら、提携メディアを拡大 |
💬 GA4の流入分析は、「どのチャネルを伸ばせば売上が上がるか」を明確にしてくれます。
9. まとめ|流入分析は“集客の地図”を作ること
| ステップ | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| ① 流入経路を確認 | どこから来たかを把握 | 集客全体の現状分析 |
| ② 成果比較 | コンバージョン率を比較 | 伸ばすべきチャネルを特定 |
| ③ 改善施策 | UTMや導線改善 | 集客効率を最大化 |
GA4で流入を分析することは、いわば「集客の地図」を描くこと。
どのルートが“成果への最短距離”かを見つけることができます。



